第31回 窒素ガス封入タイヤ 投稿日:2001/05/06(Sun) |
窒素ガス封入タイヤが実施されるようになって、はや半年。 コンプレッサによって加圧された空気と違って、100%窒素ガス封入では、タイヤ内の状態が変化しにくいのが、最大の特徴です。 その波及効果を挙げてみます。 ・走行中のタイヤの温度差が少ない ・走行中のタイヤノイズが少ない ・路面からのショックを吸収しにくいので、乗り心地の向上 ・タイヤの状態が一定なので、偏磨耗が少ない
項目がオーバーラップするところもありますが、タイヤの状態を、常に一定に保てるところがいいですね。したがって、タイヤ圧の減り具合が少なくなり、総じて、燃費向上につながるメリットもあります。 タイヤは国産車の場合、ドライバーの体重により、右前輪が、一番早く空気が抜けてきます。私のヴィッツでは、納車時の2.3kgf/cm2が、3000km走行後では2.1kgf/cm2まで減ってきました。
窒素ガス封入は、1本@500円程度。作業時間は、10〜15分で終了するとのこと。 私もトライしてみようかな。
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第32回 アイドリングストップ機構 投稿日:2001/05/13(Sun) |
かつてトヨタには、エコノミーランニング・システムがありました。 信号待ちなどの停車時間の長いときに、エンジンを自動停車したり再始動できるエコランシステムです。 1981年に製品化されましたが、その後は使用されていません。
そして、現代。再び・・・。 大気汚染物質や温室効果ガスCO2の排出を抑えるために、30km/L以上の超低燃費車が、登場してきています。 それらには、いずれもアイドリングストップ機構が、新開発低燃費エンジンに組み込まれています。 ・VWルポTDiは、1.2L3気筒ディーゼルターボ+アイドリングストップ機構。 ・スズキ・アルトエポは、リーンバーン仕様5MT+アイドリングストップ機構。 ・三菱ピスタチオは、1.1L・GDI(直噴エンジン)+アイドリングストップ機構。
これらは、プリウスやインサイトのようなハイブリッドカーではなくて、既存のレシプロエンジンにアイドリングストップ機構で、超低燃費を実現しています。 この5月には、ヴィッツにアイドリングストップ機構を持ったエコカー仕様車が、発表されると聞きます。 実用燃費20km/L以上のクルマは、私たちのすぐそこまで歩み寄ってきているのです。
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第33回 ホンダイズム 投稿日:2001/05/20(Sun) |
コンパクトカーのヴィッツ独走に待ったをかけるべく、ホンダから次世代のスモルカーが登場します。 その車名は、「フィット」。
フィットには、新開発の1.3Lエンジンが搭載されますが、「i−DSI」と呼ばれる低燃費機構が盛り込まれています。 ツインプラグと、位相差点火をコントロールすることによって、急速な火炎伝播を実現し、混合気を完全燃焼させるものです。 しかも、フルスロットル時、パーシャル時に応じて、低速中速、高速ときめ細かく燃焼制御して、位相差点火の特徴を発揮させるメカニズムを持っています。
VTECでは、バルブコントロールを極め、今回はi−DSIで燃焼コントロールをきわめようとしています。 技術開発にかぎりない情熱や惜しみない研究費用を投入するホンダイズムは、すばらしいものです。
かつて、日本版マスキー法に対処したCVCC(複合過流調速燃焼方式)は、副吸気バルブと点火プラグを備えた副燃焼室を持つのが特徴の画期的エンジンでした。 本田宗一郎さんなきあとも、ホンダスピリットは、脈々と息づいています。
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第34回 磁石で燃費向上 投稿日:2001/05/26(Sat) |
磁石によって燃料が改質され、燃費が良くなることは、古くからよく知られています。 自然界に存在するガソリンなどの自動車用燃料は、比較的、粒子の1単位が大きく、不揃いとされています。 これが磁化されると、粒子が、均一に細分化されます。 燃料の粒子は、燃焼の度合いが、その表面積に大きく影響しますから、磁化されて改質された燃料は完全燃焼しやすくなります。 したがって少ない燃料で、熱移動の向上とともに、同じエネルギーが引き出せるのです。
最近は、新発想による磁石の燃費向上グッズが、登場しています。 ・従来のフェライト系に代わって、磁気エネルギー積の大きなネオジム系磁石。 ・磁界を封印して、発散による経時変化の磁気低下を防いだもの。
私もネオジム磁石をトライしてみました。 角型成形されたものを、燃料ホースにトライアングル4連装。 磁石は、熱によって磁力が低下しますから、コルクシートなどで熱対策を施してあります。 CAMP(燃費情報表示装置)を見て、驚きました。 従来のような瞬間燃費の踊るような変動が、ありません。全く安定しています。 これは希薄燃焼状態でも、安定燃焼でありことを意味しています。 あきらかに、磁石による完全燃焼ですね。
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第35回 燃費向上グッズの組合せ 投稿日:2001/06/03(Sun) |
燃費向上グッズをつけると、その結果に一喜一憂します。 ドライブフィーリングが変わったと思って、つい、アクセルを踏みすぎて、燃費がさほど良くならないケースも多々みられます。
期待以上の燃費向上があった場合は、向上熱はさらにエスカレートします。 このとき、グッズ特性の相殺を防ぐため、同系統の燃費向上グッズの併用はさけます。 あくまで、一系統一品で。 貴重な投資ですから。
今回、吸気系統のe−アイオノンと燃料系統のネオジウム磁石を組合わせました。 e−アイオノンを装着したり外したり、装着位置を変えたりして、テストを繰り返していますが、お互いの干渉は見られません。 ヴィッツ1.0Lのスイートスポットにおいて、瞬間燃費30km/L台が、組合わせによって、45km/Lまで向上するのが確認できます。
CAMP(燃費情報表示装置)がない場合は、燃料計の針の動きかアクセルレスポンスで判断してください。 燃費の達人は、エンジン音を聞き分けるそうです。
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第36回 平均燃費の上げ方 投稿日:2001/06/10(Sun) |
一般路において、走行パターンには3つのブロックがあります。 「加速」「定速」「減速」です。 平均燃費を上げる方法として、私は、最初に「定速クルージング」に注目しました。 定速状態に入ったら、加速時に踏み込んだアクセルを2段階で戻すことにより、スイートスポットを検索します。 こうして、ハイレベルの瞬間燃費を維持するのです。
次いで注目したのが、加速時です。 これには、点火系強化やアーシングにより、低速トルク増大が有効でしょう。 やや強めのアクセル踏みしろで、早い時期に、定速状態まで立ち上げてしまいます。 最近のクルマは、スワール重視の燃焼設計をされているので、日本式より、ドイツ色エコランがベターです。 ただし、定速時は、2段階アクセルポイント検索をお勧め。
減速時は、交通の流れを予測して、フューエルカット多用とします。
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第37回 ガス欠寸前が最高燃費 投稿日:2001/06/17(Sun) |
レガシィと比べて、1.0Lヴィッツをドライブしていて、はっきりと体感するものがあります。 それは、燃料消費によって変わってくるアクセルレスポンスです。 とくに燃料計の針が「E」を指すようになると、定速クルージングのスイートスポットが、より掴みやすくなります。
実際にCAMP(燃費情報表示装置)で、中間計測を行ってみました。 ・満タン時: 17.5km/L ・「E」状態:22km/L以上 ・給油結果: 19.3km/L
その理由は、燃料のガソリン重量が影響しています。 「10kgの荷物を積むと、50km走行で余分に約20cc、燃料を喰う」 と、いいます。 ヴィッツの場合、満タン時と「E」状態以降では、車体重量が25kg以上も違います。 燃料タンクが空になるにつれて、燃費は「ジャジャモレ」。 数値は、カタログデータを軽くオーバーしています。 これらの事実から推測すると、ガス欠寸前が、最高瞬間燃費となります。
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第38回 「セイリング」が最高燃費 投稿日:2001/06/24(Sun) |
CAMP(燃費情報表示装置)で、最高瞬間燃費の走行状態を探ってみます。 定速クルージングに入ったら、加速時のアクセルペダルを一旦緩め、そこのポイントから、さらに微妙な足操作で、可減速の変化点をチャッチします。 この瞬間(とき)は、クルマも私も肩の力が抜けて、一種の自然体になっています。 エネルギーロスは極小でしょう。
『世界一の燃費男』の宮野滋さんは、語っています。 「5感を集中してクルマと対話する。浮遊感覚が得られる状態になれば、ベストの瞬間燃費を示している」
ここで、最高瞬間燃費の走行状態を示す、最適な燃費用語を見つけました。 「セイリング」 driver誌2001年7・20号PP143〜144からの引用です。 帆船が風を受けて海面を滑るかのごとく航行するような、クルマの空走状態をいいますが、イメージをよく掴んでいます。
あなたも、セイリングしてみてください。 爽快な気分になれますよ。
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第39回 燃料添加剤再考 投稿日:2001/07/01(Sun) |
メンテナンスフリー派の私は燃費向上グッズのなかで、「添加剤」の類は、あまり好きではありません。定期的に入れるのは、ガソリンとエンジンオイルだけで結構。 ところが数多くある燃料添加剤のなかに、たいへんユニークな燃費向上グッズを見つけました。 他のグッズの添加率が5〜15%なのに、これは1/3000で、その商品名にも使われています。
広告では「燃料系波動添加剤」。 量子力学から生まれたと記してあります。 ガソリン・軽油などの燃焼には固有の波動が存在し、この添加剤投入により、燃料の燃焼時の波動にシンクロさせます。 キーポイントになるのは、添加率。
一般に、燃料添加剤は、取扱い説明書に書いてある正しい添加率で、適正量を添加しないと効果が発揮できません。 効果があると勘違いして全部入れたら、反対に燃費ダウンしたという笑えないお話もあります。
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第40回 高速燃費リトライ 投稿日:2001/07/08(Sun) |
マイ・ヴィッツの実用燃費が、とうとう10・15モード燃費を突破しました。けれども、それとは裏腹に高速燃費が伸びません。 幾度かトライしましたが、これまでの最高は、24.0km/Lのまま。 高速燃費テストで試走する東名高速の上り勾配のために、瞬間燃費が10km/L台に落ちて、全体の区間燃費を下げてしまうのです。 これは、アンダーパワーの1.0L直4エンジンの特性でしょうか? 目下のマイ・ヴィッツの課題は、高速時のトルクを若干、太くすること。 点火系の強化が待たれます。
ここで注目したいのは、「燃料カットオフ走行」。 ・始めジワ〜。その後、パッ。 ・始めも終わりもジワ〜。
高速走行の設定速度を決めて、およそ10km/hの範囲内でアクセルを30秒くらいかけて、ゆっくりと踏んでいきます。その後、上限到達したらアクセルペダルを離し、ローリングしますが、前面投影面積の大きいヴィッツには不向き。 30秒間隔で、ゆっくりと加速・減速(セミ・セイリング)を繰り返すほうが、より低燃費を期待できそうです。
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