てつのリフレッシュ大作戦|ソーラーガード

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てつのリフレッシュ大作戦
(ソーラーガード)

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プライバシーガラスを注文せずに、ソーラーガードを施工

レガシィを購入するとき、グレードはGTにほぼ決定していたのですが、各種メーカーオプションをどのようにするか色々迷っていました。
その中でも、ほぼ100%の人がセットで注文する「UVカット機能付濃色ガラスとクリアビューパック」があります。
UVカット機能付濃色ガラスとは一般的に言われている、後席ドアより後ろのウィンドウが黒い色となっているプライバシーガラスです。
クリアビューパックとは、LEDフォグランプとヒーテッドミラーとフロントワイパーデアイサーがセットになり、プライバシーガラスと合わせて47,250円の(税込)オプションです。
最近では、ワゴンやミニバンは常識的にプライバシーガラスが装備またはオプションとなっています。
私の考えとしては、ただ着色しただけのプライバシーガラスより、しっかりと断熱効果や安全性を考えた、フィルム施工を選択しました。
これも妻の愛車である
プジョー206にソーラーガードを施工して、その効果を知っていたからです。

2004年フィルム施工無しでのデータ収集
2003年の11月にレガシィを購入し、翌年の2004年7月〜9月末までの3ヶ月間は、フィルム施工無しでの車内温度データをデータロガーで測定しました。x
また、当然ながら燃費データも測定します。
ノーマルガラスでのテスト期間はレガシィに買い替える前のカルデイナでもフィルムやプライバシーガラスは装着していなかったので、スモークガラス非装着のレガシィでもエアコンを使用していれば体感的な差はなく快適に乗ることができました。
  



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ソーラーガードのホームページ


ソーラーガードをついに施工

2005年4月フィルム施工
翌年の4月についにソーラーガードのフィルム施工を行いました。
施工業者は大阪市平野区のウインクラフトさんです。
ご夫婦でされているショップのようですが、フィルム施工の腕は一流との事でウインクラフトさんで施工することになりました。


昼前の11時ごろ車を預けて、施工を依頼します。
運転席・助手席側には
透明断熱のレイシェードを貼ります。
通常のメーカーオプションのプライバシーガラスでは、運転席・助手席側には特に断熱効果の少ないガラスを使用していますので、ここは大きなポイントとなります。
当然透明ですので、車検も問題なく通ります。(プジョー206も同様の施工をして、車検場に持って行きましたが、当然ながら問題なく車検は通りました)
後席側やラッゲージルーム側、リヤガラスについては、
ソーラーガードのQUANTUMを使用します。
濃さは色々相談した結果、
少し濃い目の19%を使用しました。
施工内容が決まったら、作業はお任せして、夕方にレガシィを引き取りに行くことにしました。


施工直後はフィルムとガラスの間に、若干の水が残っています。子供はそれを見て、最初は「ガラスが汚いなあ!」と言っていましたが、これは1ヶ月ほどで完全に消えました。
プジョーの施工時には、ドアのガラスを完全に外してからフィルムを貼っていましたが、レガシィの場合にはドアの内装を外すだけでフィルムを貼っていました。
これはレガシィがサッシュレス構造になっているので、ガラスを外す必要が無いからだと思います。


さて施工して頂いたウインクラフトさんですが、ビートのスペシャルショップです。
ショップ内にもドレスアップ&チューニングされたビートが展示してありました。
車好きの長男はとても気に入ったようで、展示しているビートのシートに座らせてもらい、大変喜んでいました。
生産中止となって残存車両も少ないビートですが、ビートを愛車にされている方や興味のある方は、ぜひ訪れてみてください。(ウインクラフトさんのホームページは
こちらです)


施工店のウインクラフト

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この画像では目立つのですが、実際は良く見ないと通り過ぎてしまいます。
私もナビにセットしておいたのですが、しっかりと通り過ぎてしまいました。

ドア内張り外し

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フィルムを貼るために、ドアの内張りを外します。
ドアの内張りを外しても、そのドアに内張りを引っかけるフックのような物を使用されていました。

ドアや内装保護処理
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万が一内装に汚れや傷等が付かないよう、マスキングシートや毛布で保護を行ないます。

リヤウィンドウの成型

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やはり一番難しいのが、リヤウィンドウのようです。切り取ったフィルムをリヤウィンドの曲面に合うように、ヒートガンで成型してゆきます。
使用しているフィルムは硬いので、作業は難しいようです。

リヤウィンドウ成型確認
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成型したリヤウィンドウ用のフィルムを仮に貼り付けて、正しく成型されているか確認します。
内側からの貼り付け作業を開始したら、後戻りできないので念入りに確認します。
リヤ貼り付け後
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リヤウィンドウ貼り付け後の状態です。
実際にはウィンドウとフィルムの間に水分が残っていますので、念入りに押し出して除去します。
レガシィ全体画像(施工後)
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フィルムを施工した後の、レガシィの全体画像です。(施工後、約3ヵ月後の画像となります)
イメージ的には、
クリーンから精悍な印象に変わりました。
レガシィ全体画像(施工前)
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こちらが施工前のレガシィです。
グラスエリアがクリーンな印象です。
リヤから見た画像
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純正オプションのプライバシーガラスは、メーカーの安全性の考え方から、リヤウィンドウは若干濃さを落としていると聞いています。(なので、リヤだけプライバシーガラスの上からフィルムを貼る人もいるそうです)
その点、後から貼るフィルムですと、濃さは自由に選択することができます。
サイドから見た画像
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見る角度や光線のあたり具合によっては、車内の様子がほとんど見えません。
別の画像で説明しますが、中からは暗い印象はありません。
ウインクラフトさんのデモカーでは、後席とラッゲージルーム側の濃さを変えたフィルムを使用されていました。
プライバシーガラスはただ黒いだけですが、ソーラーガードは
スパッタリング処理を行なっていますので、
若干鏡のように反射するイメージがあり、欧州車の雰囲気があります。
ドアを開けて濃さの比較
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フロントドアとリアドアの濃さの違いが、ハッキリとわかると思います。
フロントドアに関しては、ウィンドガラスの端の部分を良く見ない限り、素人では貼ってあることすらわかりません。
運転席側から見ると
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日中では、フィルムを貼ってかなり暗くなった印象はほとんどありません。
当然暗くはなっているのですが、外観から想像するより、ずっと明るいです。
夜の運転になると、多少リア周りが見にくくなりますので、注意が必要となります。
後席から見ると
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後席に乗ったら、こんな感じに見えます。
後席に乗っても、基本的に前方を見るので、閉塞感はありません。
当然前席と異なり、ソーラーガードが貼ってありますので、暑さの感じ方は全然違います。
メンテナンス用スプレー
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2002年にプジョー206に施工したときに、北陵様からフィルムのメンテナンス用として頂いたスプレー(プレクサス)です。
最近(2005年)になってこの商品を 鈴木 亜久里が宣伝しているようです。

北陵様、先見の明がありますね!


ソーラーガード施工前と施工後の比較

■ 2005年フィルム施工後のデータ収集
昨年同様、データーロガーを使用して、車内温度の計測を7月から3ヶ月間実施しました。
初夏の7月の通勤途中に気が付いたことですが、
外気温度が29度ぐらいまでであれば、フィルムの断熱効果でエアコンが必要ないことに気が付きました。
しかし、快適なのは窓を閉め切った状態であって、逆に窓を開けると熱く感じます。
これは運転席側に施工した
透明断熱のレイシェードの効果であると思います。
実験的に窓を開けると、直射日光が顔や腕に当たり、太陽光線による暑さを感じます。
今までですと、エアコンをかけない場合には、窓を開けて外気を入れた方が涼しいと考えていたのが、レイシェードを貼ると逆であることにびっくりしました。
私は妻のプジョー206をほとんど運転しないので、このことは自分の愛車に施工して、初めて気が付いた点です。


また、以前ですとエアコンを入れずに運転していると、後席のチャイルドシートに座っている長男(3歳)が、「暑いよ、汗かいちゃった」と言う事が何度かありました。
運転席では外気を入れることができるので、エアコンを入れなくても暑さはしのげたのですが、後席に座っている子供は暑かったようです。
しかし、ソーラーガードを施工してからは、エアコンを入れなくても、同じ声を聞くことがなくなりました。
これも、ソーラーガードが車外からの直射日光や熱を防ぐことで、暑く感じなくなったからだと思います。
  

■ 計測した車内温度の分析
2004年と2005年、それぞれ
3ヶ月間車内温度の変化を5分刻みで計測しました。
このデータを集計して、まずはどのように分析しようかと考えました。


自分なりに分析したデータを北陵様に見て頂いたところ、以下のアドバイスを得ることができました。
(1) ソーラーガードの効果は、日照時間が長い日のデータが有効となるので、日照時間の短い日のデータは分析対象外とする。
(2) 同様の意味からも、夜間などの日が照っていない時間のデータも分析対象外とする。
つまり、ノイズ(意味の無い、関係の無い)となるデータを削除し、ソーラーガードの断熱効果に注目したデータの抽出を行ないました。


具体的には、
(1)については、気象庁が発表しているデータから、
日照時間が8時間以下の日のデータを削除しました。
(2)については、
午前6時から午後7時までのデータを 対象としました。

まずは、2004年の対象となった日の午前6時から午後7時までの車内温度と、その日の最高気温平均気温をグラフにしてみました。
    2004tenporg.gif
グラフ化したものの、これでは何だかわからないので、各温度を多項式近似グラフに変更してみました。
多項式近似グラフを使用したのは、
特に車内温度の変動が大きいので、これを平均化することによりデータ分析しやすくするためです。
    2004年(ソーラーガード施工前)の温度変化
    2004tempdata.gif

    2005年(ソーラーガード施工後)の温度変化
    2005tempdata.gif
2004年と2005年の最高気温近似平均気温近似を比べると、若干ですが2004年の方が高かった(暑かった)ことがわかります。

次ににソーラーガードの効果を見るために、車内温度を比べてみると、2004年のグラフでは、ピークでは55度を超え60度近くまで上昇しているデータがあります。
しかし、
2005年のグラフでは、50度を超えているデータはありますが、55度を超えているデータはわずかです。

車内温度近似を比較しても、明らかに2005年のデータの方が、低い値を示しています。

温度差にして、約5〜10度の差と思いますが、5度の温度差と言えば、体感的にはかなりの差です。
この差は、ソーラーガードを施工することにより、太陽からの熱による車内の温度上昇を防ぎ、また断熱効果も効いていると思います。


■ 2004年と2005年の燃費比較
両方の年の7月から9月までの燃費データを集計したのが、以下の表となります。
    2004年データ

    日付

    給油距離

    給油量

    燃費

    2004/7/18

    539.4

    62.14

    8.68

    2004/8/2

    534.4

    60.42

    8.84

    2004/8/29

    561.9

    61.20

    9.18

    2004/9/11

    437.5

    47.20

    9.27

    合計・平均

    2073.2

    230.96

    8.98


       2005年データ

    日付

    給油距離

    給油量

    燃費

    2005/7/17

    472.9

    51.60

    9.16

    2005/7/31

    184.2

    20.00

    9.21

    2005/8/5

    488.9

    53.10

    9.21

    2005/8/24

    538.7

    59.70

    9.02

    2005/9/7

    478.5

    51.01

    9.38

    合計・平均

    2163.2

    235.41

    9.19

旅行や高速走行などを含むデータは、燃費が良くなる傾向となりますので、この表のデータからは外しています。
走行距離もほぼ同じとなっており、平均燃費を比較すると2005年の方が
約2.4%良いデータとなっています。
この燃費の差が、ソーラーガード施工による効果なのか結論を出すことはできませんが、
約2%の変化があったのは事実です。

レガシィはエンジンパワーも余裕があるので、エアコンを使用することによるパワーダウンも少ないので、燃費に対する影響も少なかったのかもしれません。
エンジンパワーの少ない軽自動車や、車重があり窓の面積の大きいミニバンなどでは、より燃費に対する効果が高くでる可能性があると思います。

最後に、北陵様にはこのような貴重なデータ計測の機会をあたえて頂き、非常に感謝しています。
燃費に関しては、普段からエアコンをマメに切るなど省エネ運転に心かげていることや、もともとエアコン負荷によるパワーダウンがほとんどない車だったこと、長距離ドライブをする季節が年度によって異なったためテスト期間の走行条件が微妙に異なり、改善された燃費がフィルムによるものなのか、他の要因が絡んでいるのか明確な因果関係を立証できず、この点については申し訳なく思っています。


しかし、フィルム施工による体感温度やエアコンの効きに関しては、プジョー206と同様に十分満足しています。
その他ファッション性の向上や、事故発生時のガラス破損による怪我の防止効果がありますので、純正のプライバシーガラスより多くのメリットを持っているソーラーガードとレイシェードをお勧めします。


注意:車検に合格するためには、フロントガラスや運転席側面のガラスはフィルムを貼った状態で、ガラスとフィルムを合わせた正味の可視光線透過率が70%以上であることが必要です。


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