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ミニバンの乗り方・走らせ方5
(プラス・プラシング)

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はじめに

アーシングとは「アースの増設」のことですが、それと対峙してバッテリーのプラスラインを強化する、反アーシングの造語を「プラシング」といいます。
最初のアースチューニングは、当時のマイカーのレガシィにてアーシング体験をしました。そして9年目。現在のウィッシュ1.8X 4WDにマフラーアーシングに次いで、いよいよ、カスタムチューンでありながらリスクを伴うといわれるプラシングをトライすることにしました。
プラシング施工の必須条件である「クルマがアーシング処理されていること」にも触れていきます。WEBではいろいろな情報を入手し、私なりにアレンジしてみました。

【プラシングの考え方】
電流とは、導体の2点間を流れる電気の意味です。
電流は、よく管内を流れる水にたとえられます。1次側の配管が太くても2次側の配管が細ければ、水の勢いは2次側の配管で制限され、スムーズに出口へ流れ出ることができません。2次側の配管を太くさせて、水を勢いよく流れるように処理させる理屈が、クルマにおけるアーシングの考え方です。
それでは、プラシングによって、2次側のみならず1次側―つまりプラスラインの電気の流れを良くするとどうなるか? WEBでみられるプラシングとは、「オルタネータのB端子−バッテリーのプラス端子間の電線を増設する処置」です。これには、オルタネータのアーシング済みの条件付となっています。
プラシング処理後のマイカーのドライブフィーリングを官能的に表現すると、アーシング後の荒々しさが姿をひそめ、大分、マイルドなフィールとなりました。暖機運転暖気走行完了のホットスタートにおいても、エンジン側からステアリングホイールに伝わる振動も減少。
でも、アーシング処理前のノーマル状態のドライブフィーリングに戻ったかというと、そうでもありません。アクセルレスポンスの良さ。中速域の追越し加速のフィールも向上したまま、残されています。
アーシング処理でもない。ノーマル車でもない。第3番目の新たなドライブフィーリングが感じられます。これが、プラシングの面白さでしょう。

【プラシングケーブル】
プラシングケーブルといっても、固有名詞でもなく特別な電線のことでもありません。プラシング効果を出すためには許容電流100Aくらいの太い電線が必要です。というと22sqか4ゲージとなります。電線の中間には、60Aヒューズを設けます。
最初は自作を考えていました。60Aヒューズホルダが見つからず、3相ハイプロSWではけばけばしいし、プランが滞りがち。ヤフーオークションでgonntosiさんがプラシングケーブルを扱っていたので、即決で落札となった次第。

【プラシングするための条件】
gonntosiさんからアドバイスをいただきました。
WEBで「アーシングされていること」とは、できれば「オルタネータに22sq(4ゲージ)くらいの電線でアーシングされていること」を指しています。そうでないと、プラシング効果は70%しかでないそうです。
以下、フローチャートにまとめてみました。
およそ、こんな流れとなりますか。

フローチャート

【プラシング作業の注意点】
電気を扱う作業とは、たいへん正直なものです。手順が正しく適切な作業であれば、何もトラブルは起こりません。不適切な作業だから、トラブル発生となるのです。
会社の仕事でも、資格試験でもありませんから、作業時間を気にする必要もありません。それでも昼間の明るい時間帯で作業を終わらせることですね。
「時間がかかっても良いから手抜きをしないで、正しい手順で、要所々々でチェックしながら落ち着いて作業を行うこと」が、基本です。
バッテリーの各端子の外し方は、本サイトの「ミニバンの乗り方・走らせ方4/アーシングにみる成功と失敗」の【はじめに】を読んでください。
私にとって、オルタネータのB端子は未知の領域ですから、バッテリーのプラス側電線を外した後、テスタで導通チェックを行いながら作業を進めました。

【プラシングの安全対策】
プラシング作業において、特記したい事柄は4つあります。
・プラシングケーブルはコルゲートチューブなどで保護して、2重の被覆とする。
・プラシングケーブルは金属部との接触をさけるため、ボディに対して内寄りのワイヤリング(電線の引廻し)とする。
・ヒューズホルダは、蓋部の緩みや脱落防止のため、テーピングをする。
・ヒューズホルダは、容易にヒューズ交換できるようなスペースとポジションを確保する。

なお、このサイトを閲覧してあなたが行った関連事項は全て、自己責任となります。ご理解ください。

  



導電グリス

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アーシングした際アーシング電線の圧着端子は、他の圧着端子や座金の金属の密着により固定されています。しかし、厳密にいえば金属の表面はデコボコしているので面接触は必ずしも良好とはいえません。
この問題を解決するのに思い浮かぶのは、接点改質剤ナノカーボン。……とはならず代わりに登場するのは、PENETROX(ペネトロックス)/ナガラ電子工業。25gチューブ入りの導電グリス。2009年現在は、商品名TENA MATE(テナ メイト)となっています。
入手きっかけは私が入会している特許管理士会のMさんからで、お勧めの一品。プラシング作業ではコレを使ってみようと思います。もちろんアーシング作業にも好適。

プラシングケーブルと工具類

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プラシンケーブルの条件は、22sqの太さと中間に60Aヒューズを設けていること。自作を考えたが結局、ヤフーオークションでgonntosiさんより落札。@4,980円。4ゲージ、色はクリアレッド。
プラシングケーブルは装着後、プラス側の通電状態となりますから、2重3重の保護対策が必要です。WEBの他の人のプラシング例に習って、コルゲートチューブを地元電子パーツ店より購入。Φ10mm×3m。@462円。
作業では主電源120Aヒューズが何かのトラブルで溶断することも考えられます。コレをダメにすると、そのクルマは自走できません。ディーラーにも常時在庫はないそうです。
軍手2双。作業用に軍手を使うのは、読者のみなさんは容易に想像できると思いますが、今回は別の用途に1双使います。それは次の画像で説明。

軍手の使い道

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画像を見て、M・ジャクソン/ビリー・ジーンを連想された人も少なからずいるのでは!? つまりノズエ流の読者サービスか? でも軍手じゃね。
プラシング作業では、バッテリーのマイナス側とプラス側の各端子を外します。けれども金属部が露出しているとショートしたり感電といった予想外のトラブルを招く恐れがあります。
その対策として、プラスマイナスの各端子に軍手を被せてしまいます。軍手の手首の部分はゴムで絞れているので、簡単に脱離することがありません。コレがノズエ流小技の一つです。
軍手の用途はまだまだ考えられますが、それを考えながら作業を進めていく過程が楽しい。

プラシング作業前

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準備も整ったようですから、いよいよメインテーマのプラシング作業の紹介となります。
まず、愛車ウィッシュ1.8X 4WDのアーシング処理されたエンジンルームです。まだプラシング作業はされていません。次の「プラシング作業完了の画像」と比較するために取上げました。
基本的にはエンジンルームに手を加えるときは、できるだけシンプルに仕上げることです。整然と処理されていれば、トラブルのときの発生箇所の発見も迅速にできます。また、無駄をなくしゴテゴテしていない状態であれば、作業後のトラブルも発生しにくく故障に強い処理といえます。

プラシング作業完了

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2つの黄色の円内が、プラシング作業の要チェックポイント。
左の黄色円内がオルタネータのB端子であり、プラシング作業のスタート地点となります。ゴールはいうまでもなく、バッテリーのプラス端子。プラシングケーブルの作製者gonntosiさんの考えでヒューズホルダがバッテリーのすぐ近くにあるのは、後処理を考慮した親切設計といえるでしょう。誤って60Aヒューズを溶断したときは、容易に手が入り交換作業ができるからです。
画像の右側の黄色円内は、黄色のテーピング処理されたヒューズホルダ。何故、テーピングしたかは、「ヒューズホルダのテーピングの画像」で説明します。

オルタネータのB端子

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さてプラシング作業のコアとなる、オルタネータのB端子のアップです。
若干ピンボケしていますが、画像は前方後円墳のような形をした灰色の樹脂キャップで保護された部分が、B端子です。ここからスタートしてバッテリーのプラス端子までを並列にプラシングケーブルを配線していきます。
他のプラシングサイトをみると樹脂キャップを壊したりしていますが、あまり好ましい処置とは思えません。「ノーマルに復元できる」という前提で、プラシング作業を行うのがベター。
樹脂キャップは、コツを覚えれば道具を使わず素手で外すことができます。とはいえ、ネッツトヨタ浜松にケータイで連絡をとりながら方法を教えてもらいました。
感謝。

樹脂キャップ

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プラシングにおいて、オルタネータのアーシングは必須の前提条件です。
画像のコバルトブルーの22sq電線は、スプリットファイア社のウィッシュ用アーシングセットによるもの。
オルタネータのB端子の灰色樹脂キャップを外すとM6ナットが締められています。これを慎重にラチェットレンチで緩め、プラシングケーブルの圧着端子を元のフック(鍵)付き端子とは背中合わせにして、導電グリス塗布後、下側にします。
こうするとナットを締めた後、樹脂キャップがカチッと決まって収まってくれます。ただし電線が2重のため走行中の振動などで樹脂キャップ脱落の懸念があるので、検束バンドで固定します。検束バンドのヒゲは5〜8mmくらい残しておくこと。

コルゲートチューブ

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「樹脂キャップの画像」を角度を変えて撮ったショット。
樹脂キャップを固定する結束バンドのヒゲを長めに残しておく理由は、再度、ラジオペンチなどで引っ張って増し締めできる余地を残しておくためです。
画像ではB端子近くに、プラシングケーブルのクリアレッドの赤色が少し見えます。
プラシングケーブルにはプラス側の電気が流れていますから、さらなる電線保護が必要。よって黒色のコルゲートチューブで全体を覆ってしまいます。これは、他のプラシングサイトでも同様の処置。被覆されているから、マイナス側電気の通っているアーシング電線とも結束バンドで一緒に固定できるわけです。
コルゲートチューブの緩やかな曲線は、電線の引張りにゆとりを持たせてあるため。お互いの固定部の伸縮、振動に対応しています。

プラシング作業途中

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オルタネータのB端子からバッテリーのプラス端子までの距離は、最短で約1m。ヤフオクでgonntosiさんに発注したプラシングケーブルの長さは、1.2mです。効果的なプラシングケーブルの太さは4ゲージ(22sq相当)ですから、小さなRで曲げることはできません。エンジンルーム内のワイヤリング(電線の引廻し)を想像すると、おそらくプラス20cmは欲しいだろうと考え、実際にその長さできちんと収まりました。
黒色のコルゲートチューブはスリット入りですが、裁いて電線を入れる作業がめんどう。一旦、中間ヒューズより電線を外してチューブを通して後、元のプラシングケーブル復元としました。

ヒューズホルダのテーピング
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前の「プラシング作業途中の画像」でみられるように、ヒューズホルダは透明なアクリル製です。内蔵した60Aガラス管ヒューズを両側から、電線の通るネジ付き蓋を締め込んで、ヒューズホルダを形成しています。
他のプラシングサイトでも同型のヒューズホルダを閲覧することができますが、そのままでは危険要素がつきまとっています。走行中の振動で、アクリル製ネジ蓋が徐々に緩み、やがて脱落……。と想像されるからです。
だから黄色のガムテープを巻いて、さらに結束バンドで縛ってテープの剥がれ防止。最低、このくらいはやっておかないと安心できません。想定の範囲外を内側に引き寄せるのです。

プラシング100km燃費
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プラシング作業後のウィッシュ1.8X 4WD(10・15モード燃費は12.8km/L)のドライブフィーリングはどう変わったか?
アーシングで純正アースの増設、プラシングでプラスラインの強化となれば、かなりのパワーアップが期待できるのではと思っていたら、予想に反してマイルドなドライブフィールになっていました。
いやいや官能テストと実測は違うだろうということで、100km燃費テストコースを走ると、8月下旬の同コース同時間帯でアーシング直後の平均燃費19.0km/Lだったのが、18.0km/Lにダウン。
11月中旬の急な冷え込みのあった気候が影響していたかは定かではありません。サブタイトルの「プラス・プラシング」は、プラスアルファの意味で使っているのですが。もう少し検証が必要です。
【付録1】小国神社大鳥居
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11月下旬となると、京都清水寺の紅葉がTV放送されています。京都に赴いたことはあるものの、私は清水寺の紅葉を一度も観たことがありません。地元の静岡県周智郡森町は「遠州の小京都」と称され、小国神社の紅葉が広く知られています。
神社入り口の駐車場の周囲の紅葉もさることながら、画面の大鳥居をくぐり、表参道を歩くと左側には、風情のある紅葉と池の水色のコントラストが楽しめます。
小国神社のご利益は、交通安全、家内安全から開運招福、商売繁盛、縁結び、厄除けまで多くあり。
木洩れ日のなかの表参道を行く。大杉の林立する真直ぐでほの暗い参道を歩くと、自然と心は穏やかになり、邪心が祓われる(100%なくなるわけではない)気持ちと変わります。これが本来のメンタルクリニックでしょう(笑)。
【付録2】小国神社拝殿
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表参道の終わりからみえる大鳥居の向こう正面にあるのは、画像中央の「拝殿」。
その奥が「御本殿」となっています。拝殿の向かって左手が「社務所」。向かって右手が「神徳殿」「古神札納め所」となっています。
実は私、初詣が目的で小国神社に行ったことはほとんどありません。
数字選択式宝くじのハズレ券を供養するために、画像右隅に小さく見える、古神札納め所に向かうのです。ハズレを供養すると当たり運を招くとか。当選歴は、末等がほとんど。まれに4等の1万円が当たります。そのハズレ券供養を止めたら、全く当たらなくなりました(苦)。不思議なことに本当の話です。
神は自ら信じる者を明るく照らすのかな。


おわりに

2000年にWEBでアーシングを知りました。
アーシング歴は、レガシィ1.8Mi 4WDツーリングワゴン、ヴィッツ1L 4AT、ウィッシュ1.8X 4WDの3台です。
久しぶりにアーシングについてネットサーフィンすると、2009年には、マフラーアーシングとプラシングの存在を知りました。アーシング体験している私には、この2つのチューニング方法に心が揺れました(笑)。
マフラーアーシングは、ディーゼル車にも有効な排気系アーシングで、作業環境さえよければ、作業は比較的簡単です。
次なるプラシングは、プラスラインの強化で、多分にリスクを伴いそうな雰囲気が感じられました。
たとえるなら、アーシング、マフラーアーシング、プラシングは、「アーシング3兄弟」となりますか。プラシングは前2者と対極の性質を持ち、プラスラインでリスクを伴うから、危険な香りを持つお姉さんの第一印象を持ちました。でも、マナーやエチケットを守り、良識を持って接すれば何も臆することはなく、「育ちの良いお嬢さん」というのがよくわかりました。
上質の走りを楽しめることが、プラシングに対する私の中間レポートのまとめの言葉となります。
  



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