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テスト車のタウンエース1.5GLに幾らかの燃費向上対策を施していますが、ライトバンであるがゆえに、乗用車と比べて明らかに不利かつ逃れることのできないハンディキャップがあります。
それは、キャブオーバータイプのボディ。
アルファードに勝つ車高なのでヘッドクリアランスは申し分ないし、セダンのような天井の圧迫感がなく運転席周りは気に入っています。
が、最大のネックになる高速走行の空気抵抗を改善しなければ、著しい燃費向上は望めません。この打開策の延長上に挙がったのが、「イオンバランサー激」。ボディの静電気除去に効果ありの謳い文句に喰い付きました。
ネット検索をすると、“激”最新型は、XXX(トリプルエックス)。
入手した商品に添付の取り扱い説明書には、静電気除去、汚れが付きにくい、横風に強い、イオンコーティングでワックス掛け激減とあります。これはイイ。バンタイプのクルマに装着すれば、とくに高速の燃費向上が期待できると予測。 |
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短冊状の「イオンバランサー激XXX」の装着はいたって短時間で終了。
まずマイナスのバッテリー端子の頭部分の端面の埃や汚れを、ウエスなどで拭いて取ります。1円硬貨のエッジで磨くとスピーディに作業が進み、端子地金面が現れテカテカ光ってきます。
続いて商品の裏面テープを剥がし、激XXXの中央部がバッテリー端子中央部にあたるように接着。付属の結束バンドで固定して完了。
マイカーでは、すでにスプリットファイヤ社製品のアーシング処理のために、マイナス端子が大きめのクリップで止められているので、手持ちの150mm結束バンドで固定となりました。
燃費一番サイトを閲覧すると「イオンバランサー激の@が高い」の投稿があります。途方もない@は論外として、優良品を前提にした燃費向グッズは、その燃費向上ポテンシャルを引き出せば妥当な価格設定と思っています。 |
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本サイトの「トリプルX効果」とは、『イオンバランサー激』単品の効果を意味するものではありません。サイト内でトライする燃費向上のための3方法の相加効果や相乗効果を指しています。
方法その1は、イオンバランサー激XXXの装着。
方法その2は、タイヤの空気圧アップ。
方法その3は、オイル交換です。
第二の方法のタイヤ空気圧アップの目的で立ち寄ったのは、ブリヂストンリテールジャパン/タイヤ館。タウンエースを入手した時に、旧タイヤからブリヂストン・エコピア165R13-8PRに履き替えたのは、ここのお店です。
日常生活の足に使うタウンエースの指定タイヤ圧は、フロント220Kpa、リヤ260Kpaですが、現在フロント240から250Kpa、リヤ280から290Kpaに若干アップ。
乗用車と比べて、接地面積小の扁平率小のタイヤですが、さらに接地面積が減少します。デメリットは雨天時に制動能力が落ちること。バンタイプのクルマなのでスピードは出さないが、安全運転に心掛けるようにしています。
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トリプルX効果の三番目のXとは、エンジンのオイル交換のことです。
三つのXの「イオンバランサー激XXXの装着」「タイヤ圧アップ」「高性能なオイル交換」の相加効果か相乗効果で、さらなる燃費向上を狙ったものが、本コンテンツの核になっています。
さてタウンエース1.5GLには、それまでトヨタ純正オイルのキャッスル5W-30を入れていましたが、今回に限り、化学合成油のモービル1/5W-30を起用してみました。もちろんオイルエレメント(T-18)も同時交換。費用は6千円くらい。
オイル交換直後の初走行のドライブフィーリングは、一段と静か。夏場でも、タウンエースのコールドスタート直後は、「足回りが引っ張られている感じ」が一皮むけたのが、感想。エンジン回転のレスポンスも良くなりました。
これは、イオンバランサー激のダブル効果かもしれません。
では、高速道路を走りこみ、ロングドライブでテストします。 |
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いきなり熱田神宮の鳥居の画像となりましたが、時系列で紹介すると不思議でもなんでもありません。
イオンバランサー激XXX(トリプルエックス)、タイヤ空気圧アップ、モービル1投入のトリプルX効果(ややこしい表現だ。ほかに適切語があったろうに……)でテストするためには、高速走行100km以上が必要と考えました。
浜松から東に向かうと富士川あたり。本タウンエース購入元の静岡日産プリンス伝法店に行くのも悪くない。焼津あたりで海鮮丼を昼食にしてもいいなと、考えたりしたが、涼しさ欲しさに負けて、西の名古屋方面のパワースポットに決定。
久しく熱田神宮に参拝していないから、奥深い緑に覆われた「熱田の杜」を歩いて爽やかな涼感に浸りたいと思いました。
カーナビの算出した走行距離は、120km弱。
同時実践中のガソリン混合給油法は、ハイオクガソリン混合量30L+レギュラーガソリンで満タン給油の時点まできている。燃費がアップすれば、どの処置がヒットしたのかわからないかもしれない。 |
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伊勢神宮に次ぐ社格の高い熱田神宮で、様々な御祭神を祀る多くの社を参拝して、心身共にリフレッシュされた気分になります。
新たに気を引き締めて、帰路は国道1号線をチョイス。往路と別ルートを走れば、ドライブの仕方も変わってきます。よって燃費テストは街乗りステージでアクセルワークも一変。
画像は、名古屋市街の外れ。
緑区あたりと思われます。平日とはいえ、驚きは乗用車が意外にも多いこと。大型トラックはあまり見られません。高速道路や自動車専用道路を走っているなと、間をおいて、わかりました。
マイカーの燃料計は依然として、満タン時の液晶目盛のままの変化なし。
トリップメータは、130kmを示しています。そろそろ一目盛消えるのでは? と脳裏に不安感がちらつくが、加速−惰力走行(ローリング)−短めのブレーキングの繰り返しで、できるだけ燃費を良くするように努めます。
7月の猛暑。
強い日差しに負けるな、訳ありのカーエアコンOFF。
ウインドウガラスは全開(笑)。 |
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マイカーは名古屋市を通過して、刈谷市に。
都市部の林立する灰色の建物から、緑地のエリアがみられる郊外型の平坦な建物が多くみられ、車窓の景色は変化してきました。
帰路のドライブの気を引き締める意味で、コンビニエンスストアで休憩します。
走るクルマから降りるとわかりますが、真夏の7月で風のない日なので暑いのです。「暑い」の表現より「蒸し風呂状態」といった方がわかりやすいかな。
駐車しているクルマは、無人でも全車が全部カーエアコンを掛けてアイドリング状態だから、クルマの周りには凄い熱気が。画像でわかるように熱気を放出中のクルマが横並びだから、熱気は倍々々くらいかな。誰かアイドリング駐車を止める人はいないのだろうか?
都市部の住宅地では、ほとんどの世帯が真夏にエアコンかけっぱなしで寝るから、室外機からの放熱で、建物の外は熱帯夜と化す。一世帯だけエアコンを止めるのは無理なのは理解できます。ここコンビニ駐車場でも同じ状態ですが、カーエアコンを止めて放熱地獄から脱出することは、条件が違うから可能。
もう少し広い視野に立って、科学的見地からクルマとの付き合い方を見直してみるという考えはおこらないのでしょうか? |
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画像をじっくりと見ていただきたい。
全国のタウンエース及びライトエースオーナーで、同一車種の満タン給油後、140km走行時点に、まだ燃料計の液晶目盛が一つも消えていない画面を目の当たりにするのは初めてでは?
浜松−名古屋−熱田神宮の往路は主に高速道路利用で120kmを走行。帰路は、
国道1号線利用の街乗りモードで名古屋市街−大府−刈谷を通過してじきに岡崎に入ろうかという地点で、画像撮影。
但し書きをすれば、走行キロ数にまだまだ伸びしろが充分にあるということ。
帰路の国道1号線を東進した時の交通状況は、平日にかかわらず多くの乗用車があり、名古屋市街を抜けても渋滞区間が長かったこと、またストップ&ゴーの繰り返しで、予想以上の燃料を消耗したと考えています。
以上、トリプルX効果を検証する目的のロングドライブ。
燃料計の液晶画面が全てを語っています。 |
帰路の岡崎市街 |
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刈谷市に入りしばらくしてマイカーの燃料計の液晶目盛が一つ消えていました。何らや、燃費マラソンレースの緊張感が切れたようでもあり。
マイカーは、国道1号線を東進。
交通車両の進み具合はいたってスムーズで、ストレスのないエコな運転に戻っていました。一般路で燃費がよくなる速度は、60km/hあたりとみています。10・15モード燃費ではなく、10モード燃費のカタログ表示以前の定地走行は、一理ありますね。
気が付けば、矢作川(やはぎがわ)にかかる矢作橋を渡り、岡崎市街に入るところ。当地の部民が矢に羽根を付けることの「矧ぐ」から「矢矧」(やはぎ)となり後に「矢作」になったという。伝承によると、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東夷征伐の際、川の中州に茂っていた竹で矢を作り、それで勝利を導いたので地名が「矢作」で語りつがれたとされます。さきの熱田神宮の相殿神に、日本武尊も御名を連ねているので、本日は超特急で歴史を旅している気分。
街乗りステージの国1走行でおおまかなトリプルX効果がつかめたので、そろそろ国道とお別れ。岡崎市街を抜けて、岡崎ICへ。
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帰路の浜名湖SA |
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岡崎ICより東名高速に入ります。
やがて浜名湖SAで一休み。
大駐車場は、大型トラックと乗用車が半々。まれにウインドウガラスを空けて駐車している大型トラックドライバーも見かけますが、ここでも7月の猛暑のためにほとんどのクルマは、ウインドウガラスを締めきってカーエアコン付きのアイドリング状態です。
季節がら、ましてや昨今、熱中症の言葉が頻繁に聞かれるので「涼」を求めるのは納得できますが、その方法に、はてなマークがつきます。エンジンOFFのクルマから離れて大きな建物に移動して、涼しさをシェアする考えはないのでしょうか?
元々走るために設計されているクルマに、停車状態のアイドリング+カーエアコンは、クルマを酷使しています。燃費は走行中より停車中のほうが悪くなります。「どんな状態でもクルマは同じ燃費である」という信じられない知識のドライバーがいると聞きました。同じ考え方でクルマも同じ付き合い方をすれば、全国で総和すると途方もないCO2排出量になってきます。
地球環境を破壊するCO2排出ゆえに、クルマを20世紀最大の発明に挙げる識者は世界中で一人もいません。 |
【付録1】熱田神宮参宮 |
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名古屋市南部の熱田台地の南に鎮座するのが、熱田神宮です。
三種の神器の一つの草薙剣(クサナギノツルギ)を御神体と祀られているが、この神剣を身に着けていた日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の霊が込められていること、神剣を授かった経緯のある天照大神(アマテラスオオミカミ)の霊も含まれます。よって、熱田神宮の御祭神の熱田大神とは、草薙剣を御霊体とする天照大神が一般的とされています。
神剣である草薙剣は、素戔嗚命(スサノオノミコト)により出現します。
詳細は、映画「日本誕生」を鑑賞されるとわかりやすいでしょう。
ただし三船敏郎演ずる素戔嗚命の剣さばきの格闘映像は、表現不足できわめてラフ。当時の特撮技術ではそこまで。
熱田神宮は、伊勢神宮に次ぐ社格の高い神社。境内には別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)、上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)など多くの社が鎮座。信長塀、高さ8mの佐久間灯篭も見どころに挙げられます。
熱田神宮参宮の御利益は、組織で仕事をされるうえでの統率力と決断力がじっくりと時間をかけて身について向上されるとのこと。仕事に賭け、出世したい男性向きとされています。 |
【付録2】熱田神宮の大楠 |
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熱田神宮表参道の鳥居を通り、左手の手水屋の北側にあるのが、熱田神宮の大楠。
「熱田神宮の七本楠」のうちの3番目に大きくて、とくに有名な大楠です。むろん御神木として柵が設けられています。
樹齢千年以上。高さ20m。
画像で見るように樹木が苔や着生植物に覆われているのは幽玄の趣きが有り良いけれども、幹の一部にトタン板のようなもので蓋をしている外観は、私の美的感覚からすると、納得することはできません。
ネット検索すると、大楠には数匹のヘビが棲むといわれますが、これまでの参拝で目視したことは無し。神の化身といわれるヘビを見て、金運・開運アップにつなげたいものです(笑)。
撮影当日は平日にも関わらず、近くの百人以上の園児たちの遠足か園外保育なのか、大勢のお母さん方が付き添っていました。お父さんは出勤の都合で欠席か?
表参道を移動中の園児たちは参道沿いの水路の横を歩くので、砂利や小石を水路内に蹴飛ばして面白がっています。引率の男の先生の注意も無視! だって幼児だから。苦笑せざるを得ません。 |
【付録3】熱田神宮の南新宮社 |
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正門の鳥居を通り、表参道のすぐ右手の小道奥に鎮座するのが、南新宮社。
熱田神宮境内で唯一の朱塗りのお社です。
御祭神は、【付録1】で紹介済みの素戔嗚命。
今一度復習。
熱田神宮の御際神である熱田大神とは、草薙剣を取り持つ天照大神を指しています。自らの危険を省みず撃滅させたヤマタノオロチの尾から、係る神剣を取り出し、献上したのが、素戔嗚命なり!
古事記によると素戔嗚命は、最高神の天照大神を姉神として、伊弉諾尊(イザナギノミコト)の三貴子の一神。最初は神々の住む高天原(タカマガハラ)の秩序を破壊する乱暴者であったが、悪行続きで神々の怒りにふれ、罰せられて高天原を追放させられます。けれども出雲に降りた素戔嗚命は、ここでのヤマタノオロチ退治でスーパーヒーローに生まれ変わります。
オロチの人身御供(ひとみごくう)、換言すれば生贄にされていた櫛名田比売命(クシナダヒメノミコト)、別名稲田姫命(イナダヒメノミコト)を素戔嗚命は妻に迎えます。稲田姓については言及しないけれども。
稲田姫命の御利益ポストは、稲田と良縁の守護神。御祭神とする神社は、氷川神社、須佐神社、八重垣神社、六所神社、今宮神社など。
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【付録4】熱田神宮宝物館 |
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筆者の数少ない熱田神宮参拝の際にいつも素通りしていた宝物館ですが、今回の参拝目的は、なんと草薙剣を拝むこと。御神体であるがために目視できるのは不可能ですが……。
今年の猛暑がきっかけで涼を求めて、熱田の杜にやってきました。明治神宮によく似た鎮守の森を歩き、草薙剣をイメージしながら展示されている刀剣の、冷ややかに光る刃に涼感を見出そうとしたのです。
宝物館は、正倉院の校倉造りをモチーフにしたコンクリート外壁の建物。
館内展示品の拝観料300円。
熱田神宮は、草薙剣を奉賛する背景から、宝物館には刀剣類が多く所蔵され、名刀の宝庫と言われます。刀剣、和鏡、古文書など収蔵作品数6,500点余。
今回の参拝は折よく、7月展「熱田神宮技術奉納奉賛会奉納刀剣展」を開催中。館内の奥の間の刀剣展の40点以上の展示品をみてわかりましたが、奉納刀剣には目釘穴がありません。通常の刀剣には、握る柄を固定する目的の目釘穴が二つ空いています。銀白色に輝く無垢の奉納刀を見慣れると、穴なしのこちらが普通と錯覚してしまいました(笑)。 |