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ラジエターホースに装着することで、活路を見出した自作品のデュアドシリーズ。
作りが簡単でありながら、満足のいく燃費性能が得られます。
作製上、材料費のなかで一番お金のかかるのは反射材である純チタン板で、t0.1mmの厚さのものでも○千円を要します。さらにステンレス板並みの硬さがあるので切断用に、ステンレス板対応のテスキーU鋏を近くのホームセンターで購入。しかしこの鋏は一生もの。丁寧に扱えば、何年でも使用できます。
経費が掛かり過ぎというので、工作に関しては純チタン板の厚さはt0.1mmで数年凍結していました。
が、さらなるデュアドRタイプ熟成に取り掛かり、辿りついたのが反射材の板厚アップ。
改善結果をわかりやすくするために、板厚は一気に3倍に。これが正解でした。満足のいく燃費テスト結果で、デュアドRタイプはさらに正常進化となりました。
画像は、デュアドRK1858。
貴宝石パウダーをコーキング材に混合してt0.1mm銅板に塗布。
反射材は、t0.8mm純チタン板。 |
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トルマリンシート−銅板の積層枚数、巾、反射材の厚さを同一にして、純チタン板と純ジルコニウム板の比較テストを何十回、いや3桁まで到達したかな? 限りなく燃費テストを繰り返した挙句、「トルマリンを素材にしたデュアドシリーズの反射材には、ジルコニウムの燃費向上効果が上まわる」の結論となりました。
純チタン板採用車のドライブフィーリングは、ライト感覚。
純ジルコニウム板採用車のドライブフィーリングは、トルクフルな感触でしたが、事実その通りでした。
対銅%の電導度は同じ一桁台でありながら、密度、金属の結晶構造のわずかな違いが、燃費結果にジワーッと滲み出たようです。
物性のデータ比較は大切。
自作、そして燃費テストの試行をして体感を確かめる。
地味な活動ですが、結果に一喜一憂。その過程が楽しい。
楽しいから、興味が湧いて続けられる。
画像は、デュアドRK2958。反射材はt0.9mm純ジルコニウム板。
トルマリンシート−t0.1mm銅板の9層の積層構造。
貴宝石のコーキング材塗布処理銅板使用。 |
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今夏の燃費テスト用にデュアドRタイプ・スペシャルバージョンを自作して、スペーシア660CVT-FFに装着。
t0.9mm純ジルコニウム板なんて、研究用基礎材料販売サイトのニラコの規格外。あったとしても素手による加工は無理だし、何万円もします。
純ジルコニウム板は切断も曲げもたいへん。t0.5mm板厚が限界。
なので、t0.5mmとt0.38mm板を重ねてt0.9mmとしました。
銅板に貴宝石パウダー付きコーキング材塗布も、燃費向上効果があります。
コレがないと、平均燃費30km/L台を狙うスペーシアの場合、平均燃費は軽く5km/Lは変化してしまいます。
自作品で安価な燃費グッズを作ってみようと考え、ダイソー100円プラザで全て材料を揃えでいたのは、過去の楽しい思い出となりました。
千円でお釣りがくる材料費の初期デュアドが、現在は軽く1万円を超えてしまっています。
なんともはやユニクロのヒートテック並みに、燃費グッズ自作活動は、ヒートアップしていました。
現在のデュアドRタイプ1セットの材料費は、一般の燃費向上グッズのお値段とあんまり変わりません(苦)。
こういうのは「マニアック」というのかな。
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先にリリースした「スペーシア3リッターカー物語」は、愛知県表浜街道を縦走する往復120kmコースで平均燃費33.5km/Lを記録。
コース途中の浜名バイパスは高速道路で、軽自動車には苦手区間であり、それが平均燃費の足を引っ張っていたと分析しました。高速区間をカットした一般道路で、200kmくらいを走り切れるコースを物色。
すると、ありましたありました。表浜街道とは反対の方角に。
毎年、年初めに久能山いちご狩りの行楽ドライブの往復200kmコースが頭に浮かびました。
浜松市街地外れの東名高速浜松IC近傍をスタートして、国道150号線を東進。浜岡原子力発電所の近くの御前崎でちょっとカーブします。
片道100km区間のその先からは海岸線も見られ、いちご狩りのときの幾多の思い出に浸ることもできましょう。
徳川家康没400年の節目にあたる今年は、何が何でも家康公に会わなければならぬ。この日のためにデュアドRタイプ・スペシャルバージョンを作製した。
久能山東照宮めざして、いざ出陣じゃ! |
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浜松市と静岡市のパイプ役をしており、できるだけ太平洋岸に位置しているのが国道150号線。
画像は、浜松から20kmくらい東のポイントかな?
ごらんの通り、目立った建物はなにもありません。横浜や藤沢のように所狭しと住宅は林立しているわけでもなく、ビルのような高さもない。障害物となる建物がないから、快晴で広大な青空がすっきりと見える。保土ヶ谷のような坂道のアップダウンもなければ、くねくねしたカーブもない。誠にのどかな陽射しの中の遠州地方です。
こちらの市民は茫洋としていて大きな争い事も少なく、激論に走る人がいれば珍しいくらい、温和な性格が遠州人の特徴。
なるほどなるほど。気候が温暖なのは良いことには違いありません。道路は平坦路が多い。だから燃費テストコースにはちょうど良いだろう。しかし生活環境がクルマやドライバーに試練を与えないということは、果たして良いか悪いか、はたと考え込んでしまいます。
交通ルールを守らない人が多すぎる。クルマだけではなく、自転車乗用者も歩行者も交通ルールが守れず、間違った解釈が正規ルールと勘違いしているよう。
浜松市は全国政令指定都市の中で、平成21年度から6年連続交通事故ワースト1という不名誉な社会事情を抱えています。
なんとかしろよ、遠州人。
なんとかしなくちゃ、遠州人。 |
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久能山東照宮までの往復200kmドライブのうち、およそ50km地点に、150号線は御前崎で「くの字」の大きなカーブがあります。
画像は、カーブ通過後の海岸線沿いの長いストレートの始まりから走って、じきに見られる小さな公園風ポイント。
久能山いちご狩りに私たち家族が行くときは、帰路のこのポイントにて車中お食事会。丸美屋すきやきふりかけをかけたのり巻きおにぎりと、静岡茶とたくあん付き。
下車して、大きな段差のある防潮堤の上を歩いてみても、なんにもありません。太平洋の水平線が無表情にどーんと見られるだけで、江の島のような景観の面白さもなし。防潮堤からコンクリート製の階段を下りて、テトラポッドの山を横目で見ながら砂浜を歩いてみても、流れ着いた腐った木っ端の塊があるだけ。波しぶきを浴びて冷たい思いをするしかありません。
毎年、二人の子供を連れて、よくいちご狩りに行ったっけ。私にとって一年に一度だけの家族サービス。
若かりし頃のマイカーは、ツートーンカラーのスプリンターカリブ4WDもありました。
一児の父親となった長男のマイカーは、同じくSUVのトヨタラッシュです(笑)。 |
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150号線を走り続けると、画像でお分かりのように、海岸沿いを離れ内陸側の道路を走るようになります。
本稿でドライブに出かけたのは、8月中旬の平日。快晴なので、焦電効果にさらに拍車をかけたトルマリンを素材にしたデュアドRタイプには好都合。
定速走行時には車載の瞬間燃費表示をチラと見ながら、なるべく40km/L台を頻出するようにアクセルをコントロール。
向かい風や追い風の走行条件では、瞬間燃費のデジタル数字の変動幅が5〜10km/Lもあります。
開けたサイドウインドウから掌を風に当てて、風速チェックをするのは、私のお決まりのポーズ。
余談ながら高速道路を80km/h走行中に、野球のボールを包み込むようにすぼめ掌で向かい風をダイレクトに受け止めたときの、あの「フニフニ感」はいったい何だろう(笑)。
同じく画像のように平日でも渋滞にはまりますが、スペーシアのアイドリングストップ機能は助かる!! |
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久能山東照宮めざして、「徳川家康没400年記念ドライブ」と勝手に決め込んで、真夏の燃費テストとなりました。
平均燃費もHPで公開するのだから、自慢できるハイレベルの数字を記録しなければ――と、意気込んでいたのは、スタートから20〜30kmくらいまで。一般道路なので、度重なる信号待ちと再スタートの繰り返しで、気が付けばラフなアクセルワークになっていました。
いいや、日常生活の一般的な走行状態でなければ、参考とはならない。
相反する思いと葛藤しながら、折り返し地点のラストの久能街道まで来てしまった。
やはり海岸線を走るのは気持ちの良いものです。
開けたウインドウガラスから潮風の香りがします。 |
トリップメータ202.0km |
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久能山東照宮参宮のレポートは、【付録】にスキップしてください。
2時間ほど東照宮に滞在して、しばし幽玄の世界に浸ります。
メンタル面のお手入れには、こういうパワースポット巡りは効果がありますね。
さて、帰路も同じく150号線を選択。
1時間弱走り浜岡原発通過後は道の駅「風のマルシェ 御前崎」に寄って、農産物や展示温室を見て回り、地方の情報を収集します。
風はあるが(笑)、快晴のまったりとした平日のドライブを楽しんでから、東名浜松IC近傍のENEOSガソリンスタンドに到着。
画像のようにトリップメータ「202.0km」。きちっと200km走破。
カー雑誌に自慢の燃費投稿をするときは、一方向200kmか往復200km以上の走行距離が最低条件です。国内で200kmも走りこめば、山あり谷ありのほぼ同じ条件の国土とみなし、全国で通用すると考えられるから。
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そして結果は!? |
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スペーシア660CVT-FFは200km走行後、同じガソリンスタンドの同じ給油機で停車。
ENEOSレギュラーガソリンを5.98L満タン給油。
そして結果は!?
202km走行だから、平均燃費33.8km/L。
スペーシアの基本性能のさることながら、デュアドRタイプの燃費向上ポテンシャルを余すところなく発揮できたかな?
10kmくらいなら精神を集中して、全力投球の燃費走行もできようが、200kmの長距離ではハイな精神状態が持続できないし、下手な小細工も通用しません。
したがって、ほとんど日常生活レベルのアクセルワークに定着した次第。
トイレ休憩でコンビニにも2,3回寄ったし(笑)。道の駅に寄ったり、東照宮では2時間の滞在でスペーシアのエンジンはすっかり冷えました。
つまり一般ドライバーでもかなり再現性の高い燃費数字が残せたと考えています。かような走行条件下の燃費結果は、大きな意義があると自負しています。 |
【付録1】久能山東照宮一の鳥居 |
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さて、久能山東照宮の下界の商店街に到着。
いつもの食堂が管理経営している富久屋駐車場で昼食とセット割引にしようと思ったら、平日の今日はお休みでした。
考え直して、一の鳥居前のかどや商店食堂で駐車兼お食事。
店頭でストラップのお土産がないかと物色したが、お気に入りの品物は見当たらず。
ここの女店員さんは、愛車がランエボとのこと。かなり活発な方とお見受けしました。しかし同じクルマを話題にしても、スポーツ派と燃費派ではお話の接点を見つけるのがチョットね。
久能山を見上げれば、緑に覆われた山間部にひょっこりと山門が顔を出しています。あの山門の奥に煌びやかな楼門があり、拝殿の奥には、画像右上の御神廟が存在しています。
家康公は死後、この山の頂からはるか駿河湾の彼方を、泰然自若とした眼差しで見守っているのです。 |
【付録2】久能山東照宮石段 |
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徳川家康公の名言・格言集を紐解くと、
「人の一生は、重荷を背負うて遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず」
とあります。
けれども「遠き道」が「坂道」に変えて名言が紹介されている例があります。家康公の言葉か山岡壮八の言葉かどうか定かではありません。
家康公が亡くなった翌年に建てられたというのが、ここ静岡県の久能山東照宮。
1159段の石段を上ると、当時の建設費用と労力はいかほどか?
気の遠くなる想定の範囲外の事柄です。
石段は折り返しが30か所ほどあるので、それをカウントしていけば頂上の参宮はさほど苦痛とは思わないでしょう。石段は前述の格言のごとし。
いいえ、金刀比羅宮もそうですが、あえて困難な試練を課して、俗世界と隔絶させる演出効果があると思います。
石段を登り終えて、楼門が目に入れば、それまでの疲れは吹き飛んでしまいます。
画像は、石段の中でも特徴が表れている1ショット。
石段半ばで、ベンチが木陰に設置されているのは、ご老体へのサービスか。
当日は、すれ違う大人がふうふうはあはあ。
子供もふうふうはあはあ。
大権現の言葉が脳裏をよぎる。 |
【付録3】久能山東照宮楼門 |
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東照宮は、全国各地におよそ1300の数が現存しますが、久能山東照宮は徳川家康公の遺命「遺骸は久能山に埋葬すること」により、2代将軍徳川秀忠公によって、最初に建てられた神社。
日光東照宮は東照宮の総本山ですが、久能山東照宮はNo.2の存在といったところか。国宝に指定されています。
社殿もさることながら、山門をくぐると現れる楼門の鮮やかな極彩色に圧倒されます。
ただし楼門は通行禁止で、向かって右手の階段から上がって社殿に入ります。
社殿の装飾になっている彫刻や絵には、実存したり架空の動物が表現されていて、それは家康公から後世の人々への伝言が秘められているようです。
ただ浅学菲才の私は、権現造りの社寺建築物からは1%も理解できていません。度々、参宮を重ねて理解を深めていこうと考えています。
2016年の干支は猿なので、日光東照宮の三猿がスポットライトを浴びそうですが、近場の東照宮も味わい深いものです。
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【付録4】浜松元城町東照宮 |
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静岡県浜松市の最強パワースポットと呼ばれているのが、「浜松元城町東照宮」。
ホテルコンコルドの東側に道路を挟んで小さな松林に囲まれた小高い一帯が見られます。50m四方で、あまり目立たない小さな社殿ですが、ここが浜松最強パワースポットの東照宮。遠江引馬城跡。
なぜ、浜松で最強なのか?
450年以上前、この引馬城において、二人の天下人の若き秀吉公と家康公が、時は交わさないが一時期、生活を送り過ごしたことがあり、やがて天下統一へ送り出す拠点となったからです。
久能山東照宮ほどの豪華絢爛、極彩色の建造物には程遠いけれども、家康公は1300のどの東照宮にも降臨が可能。
なぜなら大権現だから(人と神の中間的存在を『権現様』と呼ぶ)。
今年は、徳川家康没400年にあたるというので、浜松市はとくに力を入れています。画像の「出世の街 浜松」はその表れ。
「ゆるキャラグランプリ2015」では、出世大名家康くんが見事天下獲り!!
400年の時空を隔てての快挙です。
未だに衰えを見せぬ家康パワー恐るべし(笑)。 |