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ノズ・コレ自作の燃費向上グッズのはじまりを調べてみました。
燃費一番「更新情報」を開いてみると、2002/9/14に「超簡単!!自作トルマリン・銅ベルト」をリリースしています。当時を思い出すと、アップ時点で次のさらにパワーアップした自作品をめざしてアクションが進行中。それに応えるかのように、燃費一番BBSでは数多くの燃費マニアの人たちから新情報が書き込まれていました。
件のBBSやネットサーフィンした情報のなかで、「トルマリンの反射材にはアルミニウムを使う」が気になります。そこでアルミ箔を自作燃費グッズの一番上に被せて、実走行テストをトライしたが、アクセルレスポンスに特に変化は確認できません。
そのような行動の繰り返しの末に辿りついたのは、導電度が極めて低い金属のチタン。薬局でみつけたチタンパッチを銅板に隙間なくベタベタ張り付けて仕上げたのが「デュアド・チタン・トルマリンベルト」。リリースしたのは2002/12/21でした。
そして17年。ノズ・コレの自作燃費グッズシリーズは改良を重ね、「パワーテストは〇」と事前に確信が持てるレベルまで進化しました。
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機は熟した!
燃費向上レポートは数限りなく記したが、カタログ燃費以上のレベルで「燃費向上率〇〇%」だけでは、もはや文字数を増やしたり表現を変えても大衆にアピールするには物足りません。またカタログ燃費より上のレベルと下のレベルの実用燃費において、燃費数字達成の難易度を、同じ土俵で比較することは非現実的です。
これまでの燃費及び燃費向上グッズに関する発表の場で少なからず耳にしてきたのは、「シャーシダイナモによるパワーテストをすればよい」のコメント。
やっと、気持ちと環境が整理できました。
昨年、スーパーオートバックス浜松でマイカーのオイル交換を依頼した時に、それとなく尋ねると、
「パワーテスト費用は、1回につき5,000円です」
すると、燃費グッズテストは、装着前後の2回トライだから、合計1万円か。
しばらくして、一大決心しスーパーオートバックス浜松にパワーテストを申し込むと、パワーテスト装置が壊れてできないとのこと。
えっ、これはフェイントじゃないだろうね?
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パワーテストができる場所はそこしか知らない頼みのスーパーオートバックス浜松で、パワーテストができない!
困ったぞ。弱ったなぁ。
と思ったが、ネット検索すれば浜松市内でタウンエースのパワーテストができる環境があるに違いないと考え直しました。
検索すると、東名高速浜松インターチェンジ近くのチューニングショップ「OKレーシング/OK自動車」に、パワーテスト可能な環境が整っています。
アポイントメントを取って、OK自動車に赴くと、メカニック担当のSさんが快く迎えてくれました。
とはいえ、このチューニングショップで、正確なパワー&トルクチェックを要求してくるお客様は、GT-Rや86のオーナーさんです。私のような商用車のAT車で「燃費グッズテスト」とは?? さぞ奇異に思われたでしょう(笑)。
「きちんとパワーテストができるかどうか全くわかりませんよ!」
前例がなく予測不可能の意味合いで、腰の引いているSさんに繰り返し言われながらも、(やるっきゃない!)の覚悟の私は、ごり押ししてテスト当日となります。 |
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メカニックのSさんは、タウンエースに乗り込むとササッとクルマを移動して工場内へ。タウンエースはFFと思われがちですが、実はFRです。
駆動輪の後ろタイヤを外して、各々のホイールハブにパワーテスト装置を連結。
ここでシャーシダイナモといえば、床面に巨大なローラが埋め込まれていてテストカーの駆動輪とシンクロしながらパワーチェックを行うローラタイプを連想される読者が多かろうと思います。
本日、パワー&トルクチェックを行う車輛診断装置メーカーは、Dynapack(ダイナパック)です。ローラタイプと違って、タイヤを外したホイールハブに装置を連結する移動可能なポータブルタイプ。
敷地内の工場隣の応接間で、OKレーシング/OK自動車社長のTさんとお話していると、じきにSさんからテスト準備が済んだと言われ、テスト現場へ移ります。
AT車のテスト車は、2速ホールド。
画像の液晶画面の左側の数字がリアルタイムで変動します。
さすがに排気ガスは臭い。
レーシング(空吹かし)しながらレッドゾーンまで一気に吹き上げます。
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Dynapackによるタウンエースのパワーテスト結果を開示します。
テスト車;2WD(後輪駆動形式)
車輛形式;4速AT(S402M)
エンジン形式;3SZ-VE
画像のグラフを説明すると、ノーマル状態のタウンエースを2速固定で、赤色線、緑色線、橙色線の3回トライしました。
Dynapackは、MT車のレーシング仕様車のチューニング専門だから、メカニックのSさんは手こずっていたようです。3回トライに大きなバラツキが見られます。
とはいえ、勝手がわからない私は静観するのみ。
「オートメカニック誌が15年前に燃費グッズ特集号で読んだパワーテストでは、テストグッズの多くは2000〜25000rpmあたりにトルクの増加が――」
と、アドバイスしても、今回の2000〜25000rpmあたりは、テスト3本にバラツキがみられ全く判定対象になりません。
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パワーテストの2番目の画像は、テスト車タウンエースに、ノズ・コレ自作の燃費向上グッズ最新作×4個(画像1)を装着してトライした結果です。
緑色線、赤色線、橙色線(細線)の3回トライ。
各々、トライ毎に、エンジンOFFしてしばらく放置。ECU学習させます。
かつて燃費一番BBSに、某ビジターが燃費グッズの燃費テストの際に、バッテリー端子を外し、ブレーキペダルを踏んでコンデンサ放電、数分間待ちの厳密なECU学習をされたようです。
メカニックのSさんが気にしていましたが、エンジンから駆動系までの伝達効率はMT車が約97%、AT車が約92%と大きな開きがあります。つまり精度が鈍くなるということ。
どこかで条件を一定にしないと、燃費グッズの燃費向上効果がみえてきません。むろんテスタのアクセルワークも無関係ではないのですが、車輛診断装置の知識も経験もまったくない私には、アドバイスのアの字も言うことができないのです。
が……。
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Dynapackによるパワーテストは、ノーマル仕様×3回、本燃費グッズ装着仕様×3回の合計6回のデータが採れました。
燃費グッズに効果があるか否かの判定ができるデータ収集が目的なのは、数日前にメカニックのSさんに説明済み。
というわけで、燃費グッズ装着前後の比較ができるように、わかりやすいグラフを作成してくれました。
それが、画像7の本図。
グラグの橙色線は、ノーマル時のタウンエース。
グラフの赤色線は、本燃費グッズ装着時のそれ。
重ねて説明しますが、2500〜3000rpm以下はバラツキがありすぎて、比較対象外。
3000rpm以上のグラフを全域、注視すると赤色線の波形が、装着前の橙色線と比べて細かい蛇行がなくなり、滑らかにつないでいます。
これまで高速道路で幾度となく追い越し加速をトライしてきましたが、以前は回転が割れるようでスムーズな加速ができない、もどかしさが印象に残っていました。その欠点が改善され滑らかで骨太になったドライブフィーリングの変化に、納得ができました。
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改めて、本パワーテスト中における私の作業報告です。
ノーマル車の3本トライ後、運転席を跳ね上げて出現する、3SZ-VEエンジンの蛇腹状のエアダクトに自作燃費グッズ×2個をインシュロックタイで固定させます。
いわば吸気系燃費グッズの装着状態のスナップ写真。誰でも簡単にできる後付けハード物(燃費向上グッズ)の取付作業画像。
長らくラジエター系ばかり攻めていたので、そこで燃費研究はあぐらをかいていました。私の自作品の系統別の着地地点は、「ラジエターホースに有り」と決め込んでいたのは昨日までのこと。
トルマリン系に追加して放射線系アイテムを使うのだったら、ラジエター系と吸気系がケンカすることはない? これがトリガーとなり、ノズ・コレページはにわかに活気づきました。
付記すると、吸気系グッズは、温度や湿度の気象条件でドライブフィーリングが大きく変化。点火系や燃料系と比較すると、気象に最も左右されやすい系統といえます。
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パワーテスト時の装着その2 |
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私の本業は機械保全や工務。製造ラインのトラブルで即時の故障個所を特定して復元する作業は、数限りなく経験しました。
そのような状況に追い込まれ、学んだことの一つは、「同じ作業が連続する作業では、面倒でもやっかいな箇所から処理する」です。
さて本テストの燃費グッズ装着前の第1次パワーテストと、グッズ装着後の第2次パワーテストのあいだは、私の出番。
自作燃費グッズをいそいそとマイカーの装着ポイントに装着したわけですが、その内訳は、エンジン部のエアダクト、ラジエターホースのロアホースとアッパーホースの3か所。
ところが装着作業の順序は全く無頓着。
前置きしたはずの「やっかいな箇所から先に」に関係なく、気の向くままに装着作業を進めました。その理由は、何〜となくわかっていました。
※燃費グッズの装着作業にも、やりやすい箇所とやりにくい箇所があるのです。
タウンエースのボンネットを開けて、ラジエターのアッパーホースに自作燃費グッズをインシュロックタイで縛り固定するのは造作もないこと。
自作の燃費グッズをテストするときは、いつものルーチンワークの感覚で行うテストドライブ前の作業でした。
ところがいつもの私の悪癖の、安易に片付けようとする雑な行動が出ていました。
想定外。
今日は簡単ではなかったのです。
第1次パワーテストの後、ボンネットを開けた瞬間……。
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パワーテスト時の装着その3 |
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ラジエターホースが熱い!
暖機運転完了後、エンジンをレッドゾーンまでぶん回すこと数回させた直後だから、水温が80℃近くまで上がっているのは当然。
チリチリするくらい熱くてたまらない作業環境で、アッパーホースに燃費グッズをなんとか固定させて終わらせたが、ロアホースは簡単にはいきません。
夏場だから私は半袖シャツ。
腕を伸ばしてロアホースに触れようとすると、狭い空間は本当に周囲まで熱いのです。
画像「パワーテスト時の装着その2」までの解説に記したように予感的中!
いまさら長袖のジャケットをとりにいこうなどの、心の余裕はありません。
元々、冷えたエンジンの状態でも、ロアホースへの燃費グッズ装着は手こずっていました。両腕を揃えて縛ろうなどのスペースはないのです。
片手で探りながら、ロアホースにインシュロックタイで仮の大きめの輪っかを作る。それに丸めた自作燃費グッズを通してホースと一体化した位置でインシュロックタイを縛り上げる。
いつもこんな感じでロアホースを固定しています。
メカニックのSさんがけげんな顔つきで見守るなか、なんとか4個3か所の自作燃費グッズ装着作業完了。
そして、第2次パワーテストにつなげます。
全パワーテスト完了後、メカニックのSさんと社長のTさんの二人にお礼の挨拶をして帰宅したのですが、気がつけば右腕のひじのあたりがヒリヒリ。軽いやけどをしていたような。
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【付録1】龍雲寺の本堂前庭 |
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浜名湖の東側に、細長い形で周囲長5.5kmのこぢんまりとした湖、佐鳴湖があります。その湖南に位置してある西湖山龍雲寺(りょううんじ)を今回はとり挙げてみます。
本寺を初めて訪れたのは、4,5年前でしょうか?「小堀遠州の庭園」のネット検索をしていると「平成の小堀遠州」と称される北山安夫氏によって造園された龍雲寺の本堂前庭、本堂裏庭「清浄庭」が紹介されていました。アクセスすると、以前、当サイト「ミニバンの乗り方・走らせ方〜マフラーアーシングの勧め〜」の【付録】で紹介した「喫茶 飛行場」のお隣でした。
龍雲寺山門から表参道を通ると左側に、衆生門(中門)がありますが、その先の本堂前庭「無量寿庭」の名を持つ枯山水庭園は、何とも言えぬ清々しさを感じます。
来世を現世において表現したのが日本庭園といわれますが、本庭園の各々の石の配置、島の意味を知るほどに本庭園の鑑賞の仕方が理解でき、心の迷いが払拭されるようです。
画像で注目したいのは、外塀の低さ。
往来のクルマの人や歩く人から本堂を見入らせ、自然と足がこちらに向くように配慮とは、造園設計された北山氏の言葉です。
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【付録2】世界一大きい般若心経 |
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龍雲寺本堂のご本尊の阿弥陀如来をお参りした後、右手回廊を進むと、本堂裏庭「清浄庭」があります。
池泉式回遊の庭園で、豪快な石組みと落差15mの「無位の滝」の調和を楽しめます。
さて本堂前庭と同じく本堂裏庭も、北山安夫氏が造園されたものですが、二者はつながりをもって表現されています。滝からの流れは幾多の流れを辿りやがて本堂前庭の極楽浄土に辿りつくと解説。
回廊の先は、涅槃堂となります。
涅槃堂には、ダウン症で知られる天才書家の金澤翔子さんの多くの作品が展示されています。
必見は、いうまでもなく「世界一大きい般若心経」!
彼女の30歳の記念作品が奉納されています。
画像の4M×16Mの大作の正面に立ってみると、ひときわ静かな空気感や文字の迫力に圧倒されます。近くに寄って一字一字をじっくりと見ると、金澤さんの書体のかすれやにじみの筆使いがみえてくるよう。
個人的には、「一」の文字に特徴が表れていて、好感が持てます。
浜松市民の一人として、このような近くで、世界一の作品が拝めるとは、たいへん有難いこと。金澤さんの言葉「感謝、感謝、感謝」しかみあたりません。
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【付録3】一円相 |
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涅槃堂では、モニタ画面のある部屋で、金澤翔子さんについて説明を聞くことができます。その部屋の隣の広間には、襖大1枚に書かれた「一円相」が展示されています。
一円相とは、禅における書画に一つということですが、私が興味をもったのは、一気に書かれた「円」の真円度!
おそらく邪心があると、円ならぬ楕円になってしまうでしょう。ダウン症のハンデがプラス効果に転じて、俗世界に染まらぬ心でいるから、かような真円がかけるのかなと思います。
金澤さん自身も練習のときは、お母様の泰子さんからアドバイスを受けていますが、清書のときはスイッチが入ります。
その時の彼女の集中力は凄い。
今一度、「一円相」をご覧あれ。
限りなく円に近い円です。
なお、画像右の「丁酉水無月」とは、作品の書かれたとき。2017年6月の意味とのこと
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【付録4】佐鳴観音 |
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涅槃堂で、金澤翔子さんの作品を鑑賞されたら、回廊を戻り、本堂左手の散策道を登ってみます。階段手前の水琴窟では、サワガニがひょっこり現れるかも。
佐鳴湖を左手に眺めながら裏山の散策道を歩いていくと、山頂には「佐鳴観音」が鎮座しています。ここ浜松市入野町佐鳴台地域が区画整理される前に、遺骨を埋葬しなおし、慰霊のために観音さまは建立されました。
佐鳴湖の面積は、浜名湖の1/57程度ですが、水質汚濁が問題となっているのが現状。高度成長期の昭和30年ごろから急速に水質悪化して、一時期は全国ワーストが数年間も続きました。最近はワースト4か5まで改善されたようです。
が、佐鳴湖は地形上に難点があり、水深が浅いこと、湖水の出入りがほとんどないことなどが重なり著しい水質改善は望めないようです。ほかに佐鳴湖沿いの森林は外来種タイワンリスの被害の問題を抱えています。
黙して語らぬ佐鳴観音は何を想っているのでしょうか?
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