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ヴィッツ700km物語

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はじめに

燃費がいい。ルックスがいい。走りがいい。
21世紀のマイカーとして、誉れの高いコンパクトカーのヴィッツをテストしてみました。
やはり、今までのクルマとは違いました。よく足が伸びます。
どのくらい燃費が良いかは、ノズ・コレの運転による結果を、ここにご報告させていただきます。



決行前夜までのあらすじ

他のHPで、「ヴィッツで満タン600km」のカキコを読んだ。
カタログタンク容量の40L使い切ったとしても、燃費15km/Lのペースでいけば、達成できる数字である。
走行2500kmのマイ・ヴィッツ1.0L4AT F・Dパッケージは、燃費17〜18km/Lの実績。
これなら、満タン600kmどころか、700km突破は、いけるのでは?


かくいう理由で、「満タン700km」に挑戦した。
毎日の通勤の往復コース40km区間で、全距離の2/3。
残りの1/3は、高速道路、ロングドライブで、走行距離を稼いだ。
静岡市外れの峠道も、スーパーECTで、スイスイ。渋滞もなんなくクリア。


毎日の燃費データは、そのたびにチェックし、補正に補正を重ねた。
満タン700km決行前夜、トリップメータは、「690.3」まで表示させた。
燃料計の針は、すでに「E」を下回っていたが、「まだまだ、30kmは走行できる余力を持っている」と、私は予想していた。
しかし、700km挑戦当日は、とんでもない幕切れとなったのである。
  



1.出発前のヴィッツ

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車体重量850kgの軽量ボディ。
10・15モード燃費は、4ATで、19.6km/L。
O/D OFFで、走りはなめらかなスーパーインテリジェント4AT。
トヨタのNEW世界戦略車−ヴィッツは、たくさんの可能性を秘めたクルマである。


期待と不安の入り交じっているノズ・コレに比べて、のん気な顔つきのシルビィ。
相変わらずの面白いフェイスだ。
しっかりたのむぞ。

2.出発前のメータ

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昨夜は、浜松市郊外をクルージングし、ナイトドライブを楽しんだ。
数日前の、燃料計の針が、ちょうどE(およそ33L)を指したときのトリップメータは、588だった。
あれから、100km走破していることになる。
「シルビィ、調子はどうだい?」
「大丈夫サア」


トリップメータは、690.3だ。
マイ・ヴィッツには、HKS社のCAMP(燃費情報表示装置)が取り付けてある。
セルを廻し、いつものように燃料消費量10cc/minに落ち着くまで、アイドリングをする。
満タン700km達成を目指して、GO! GO!

3.700km直前

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700kmラストランは、通勤コースの途中で折り返した20km走行とする。
時刻11:46で、トリップメータは、699.0を表示している。
いよいよ緊張感が高まる。
燃料消費28Lあたりから気づき始めたが、アクセルレスポンスがとても軽くなっている。
きょうは、その軽さに一段と拍車が掛かっているようだ。
CAMP表示を見ると、定速クルージングになった瞬間燃費は、30km/L以上のオンパレード。
一瞬、CAMPのコンピュータが狂ったかなと、不安が脳裏をよぎる。
はるか赤信号の交差点を見据えては、惰力走行でフューエルカットを多用する。
CAMPでは、無限大の、99.9を表示。

4.達成直後、ガス欠のトラブル発生

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ついに、満タン700km!
道路上を走っている周囲のクルマが、みな、この快挙を祝福してくれているかのようだ。


帰路の国1バイパスのゆるい下り坂を減速し、赤信号で停車する。
すると、シルビィに異変が・・・。
600RPM弱でアイドリング中のエンジンが、突然、ブルブルッと身震いすると、あっけなく止まってしまった。


たいへんだぁ〜。
ガス欠でエンジンストップ。
パニック状態で慌てるノズ・コレ。
トリップメータは、706.8。
ちょうど、お昼の出来事で、満タン700km達成後のことだった。

5.息を止めたヴィッツ

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「すすいません。クルマがガス欠なんですぅ〜」
クルマから降りたノズ・コレは、すぐ後続車のドライバーに助けを乞う。
セルを廻しても動かないヴィッツを、後押ししてもらって、やっと路肩まで寄せた。
GSまで、まだ1.5kmもあるぞ。
気持ちが動転して操作を忘れ、ケータイも通じない。
ヴィッツ、危うし!


真横を通り過ぎていくクルマからの、ドライバーたちの冷ややかな視線を感じる。
とりあえず、ハザードランプを点滅させる。
三角停止表示板を積んでおくべきだった。
さて、シルビィをGSまでに移動させるには、どうするか?

6.缶を持ってヴィッツの元へ

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たまたま往来で停車した営業車にたのみこんで、GSまで乗せてもらう。
営業車のドライバーは、神様に見えて。
ありがとうございました。


1.5km先のGSに行って、事情を話す。
ガソリン携行缶を持っていないので、代わりにエンジンオイル缶を使う。
0.5Lガソリンで、エンジンオイル残りを洗浄する。
オイル缶に、きっちりガソリン4.0L入れて、ガス欠のヴィッツへ帰る途中。
ノズ・コレのショックは大きい。
足取りは重い・・・。

7.4.0Lガスを給油

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4Lエンジンオイル缶のキャップについているプラスチックくちばしでは、ガス給油口まで届くはずがない。
「こぼれないように、ジョウゴを貸してください」
「大丈夫です! そのままで入ります」
若い店員は、一方的で取り合ってくれない。


現場に到着して、ヴィッツの給油口にガスを入れようとするが、奥まっていて、オイル缶のくちばしが届かない。
そのまま行おうならば、こぼれてしまう。
で、どうしたか?
車内にあったCDのサービス袋の底を破って、簡易ジョウゴを作る。
1滴もこぼさずに、給油したぞ。

8.GSで、残り34L給油

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給油後、3分間、待つのだぞ。
セル一発。ヴィッツが息を吹き返したので一安心。


無事、GSにたどり着く。あらためて、レギュラー満タン。
給油は、34.0L。
缶の4.0L+34.0Lで、ヴィッツの燃料満タンは、38.0Lと判明。
取り説では、約40Lと記載されてあったのに。


他のHPでは、MT車のヴィッツで39.0L給油して、まだ余力があったと記してあった。
それゆえに、マイ・ヴィッツ1.0L4ATの38.0L満タンは、納得できないの
である。

9.明日に向かって走ろう!

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満タン700kmは達成された。

燃料計の針が、Eを指しているときは、およそ33L、ガスを消費していて、588km走行している。
つまり、残り120km弱を、5Lの燃料で走っている計算となる。
このときの平均燃費は、なんと23.8km/L。
ヴィッツの底力を、しかと見た!
アクセルレスポンスの羽根のような感触を、特筆しておきたい。


最後の驚異の伸びは、全走行距離の平均燃費を18.6km/Lに押し上げた。
次に目指すは、3リッターカー。
よくやった、ヴィッツ!
さすがはトヨタ!



むすび

「21世紀マイカー」
このキャッチフレーズに、偽りはないと確信しました。
ヴィッツは、おおいなる可能性を秘めたクルマです。


燃料電池車、ハイブリッドカー、バイフューエルカー。
次世代のクルマが、各国共同で研究開発されて、現在、実験中です。
そういった現代のクルマの社会的背景をふまえてみると、ヴィッツの位置付けは、非常に重要です。
21世紀のコンパクトカーの先鞭であるヴィッツ。


ヴィッツは、単なる「遊べる」「ゲタ代わり」のクルマではありません。
「メーカーは、ヴィッツにどのような期待を込めて開発されたか?」
「ヴィッツは、どのような走らせ方、運転をするのがベストか?」


シルビィと対話しながら、毎日のドライブを楽しんでいるノズ・コレです。
  

追記(2002年2月2日)
「ヴィッツ700km物語」の閲覧、ありがとうございます。
さて内容について、「路上ガス欠のトラブル」で、HPビジターの方から、ご指摘がありました。


画像4のガス欠トラブルは、事実です。
ここに、当時の公道上において、ご迷惑をおかけした諸ドライバーのみなさんに、深くお詫び申し上げます。
深く反省し、今後、公道上においてガス欠を起こさない運転に心掛けることを肝に銘じます。


補足説明です。
当時、ヴィッツは乗って間もないクルマでしたから、燃料満タンがどのくらいの量か判断に迷いました。
そこで、「同じヴィッツで39L給油のHP記事」「本ヴィッツ取扱い説明書で満タン40L」のデータを基にして、「38L+20km走行」で、ゴールと判断しました。
さらに前日まで、燃料残量計算を慎重に繰り返して、結論を出しました。
最終日は、未知との体験ですから、「走行車線厳守」「制限速度厳守」「ハザードランプスタンバイ」の態勢で、走行した次第です。
しかしながら、赤信号停車時にトラブルに見舞われたことが、思わぬ出来事でした。
社会的に、ご迷惑が最小限に止められたことが、幸いです。


画像は事実ですが、画像の説明は、物語(フィクション)風に、おもしろおかしくアレンジしてあります。
参考になるかどうかわかりませんが、私の失敗例を見て、ガス欠トラブルにならないよう、ご注意ください。
燃料警告マークが表示されたら、早め早めの給油が一番です。


管理人からの注意事項

好燃費の記録や長距離巡航の記録達成は、燃費一番を訪れる人々の目標や憧れかもしれません。

しかし、安全で他人に迷惑をかけない事が前提です。また、記録達成のために、用も無く愛車を走らせるのも、本末転倒と言うものです。

「ヴィッツ700km物語」では、最終的には「ガス欠」になってしまい、少なからず周りにご迷惑をかけたのも事実です。

この物語を見て、同じような事にチャレンジするような事は絶対にしないでください。
残っている燃料が少なくなると、その事が気になって、安全運転にも支障が出ます。
皆さん、ご自分のタンク容量を十分確認して、余裕を持った運転をしてください。



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