ノズ・コレページ|ヴィッツ3リッターカー物語序章(燃費チャレンジ編)

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ヴィッツ3リッターカー物語序章
(燃費チャレンジ編)

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はじめに

レガシィからヴィッツに乗換えて9ヶ月。
とうとう、燃費目標値の33.4km/Lを突破しました。
しかし、問題はその走行条件です。わずか10.4kmの短区間。高低差20〜30mの高速道路。おまけに当日は、遠州地方特有の「空っ風」による追風状態です。
燃費計測は、HKS社のCAMPというデジタル燃費計によるもの。満タン法との誤差は、1.5%以内の設定となっています。


私のヴィッツで、34.6km/Lを記録したのが、2002年1月8日。
じつは、この「ヴィッツ3リッターカー物語序章」の再現画像撮影のために、もう1度、東名高速浜松西IC〜浜松ICを、2人乗車で走りました。この日は、ほぼ風速ゼロの穏やかな冬の日でした。
結果は34.0km/L。となると、追風を無視してもやはり、33.4km/L突破は確実です。が、たかだか、10kmの短区間、勾配度0.3%の参考記録に過ぎません。
という訳で、ヴィッツで3リッターカー挑戦のプロローグに留めておきます。ほんとうの3リッターカーとなるのは、今夏以降でしょう。まずは、「ヴィッツ3リッターカー物語序章」ということで。
なお、記録計測当日は、交通量の比較的少ない日中であったことを付記しておきます。
  



浜松インター前

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東名高速浜松西IC近くには、大きなPCショップがある。ノズ・コレは、たまにそこを覗くのが最近の慣例になっていた。
「PCを見るついでに、高速道路で燃費を測ってみよう」
と心が動いた。


東名に入る前に、浜松ICでクルマから下りて、当日の交通量や風の具合をチェックする。特別な意味があるわけでもないが、コンセントレーションを高める準備体操とでも考えてもらいたい。
学生時代にノズ・コレは、トラックドライバーの助手のアルバイトをしたことがある。相手のトラッカーが高速道路に入る前に、必ず、タイヤチェックを行い、小石をタイヤ溝から取り除く作業をしているのを、彼は見ている。小石が、高速走行中のタイヤバーストを誘発するのを警戒しての作業だと思うが、そこにトラッカーのプロ意識が伺われる。

向い風で燃費ダウン

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東名高速に入り、浜松西ICに向かう。
「風が強いっ」
交通量は少ないが、想像以上に向かい風が吹いている。いつもの軽いはずのアクセルペダルが重く感じられるのが、よくわかる。ここ浜松では、冬になるとアルプスの山々から平野部の方向に、遠州地方特有の乾いた突風が吹き荒れる。これを「空っ風」(からっかぜ)と読んでいるが、今日はとりわけ強い。
運転席に取り付けてあるHKS社のCAMP(デジタル燃費計)の瞬間燃費表示を見ると、期待するような数字が出てこない。どんなに頑張っても25km/L以上は現れない。
ところでヴィッツはセンターメーターだ。CAMPとセンターメーターとウインドウ越しに見る景色が一直線に繋がるのが、画像からわかるだろうか? つまり、ドライバーのアイポイントの動きが直線的で、他の車種のように3角形の面積を形作ることがない。目は疲れないし、視野にすぐ飛び込むし、前方視界を外すこともない。これが、ヴィッツの特長だ。

高速道路の設定速度

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前方にタンクローリーを見つけた。
ほどなく追いつくが、ちょうど良い流れのタンクローリーの後ろで、向かい風プラス
空気抵抗をしのぐ。
エアロパーツを装着したとき、その効果が現れ始めるのは、およそ80km/hという。速度を上げすぎては、空気抵抗によって、エンジンのパワーロスにつながる。したがって燃費は悪くなる。反対に速度を下げすぎては、他のクルマの流れを乱すことになってしまう。
高速道路では、必ず、ダンゴ状になって走るクルマの1群がある。高速道路上でそのような群れにぶつかれば、不必要な加減速を強いられるので、それらダンゴ状のクルマの群れより、若干、低めの速度設定をする。
こうして、なるべく一定の速度を保つことが、高速燃費を良くするポイントになる。それに空気抵抗による走行ロスを加えて考えれば、おのずと最適速度がはじき出される。

浜松西インター

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浜松西ICから降りる。
浜松IC〜浜松西ICの区間燃費を見ると、20km/Lちょっと。夏に菊川IC方面を走ったときでも28〜30km/Lはマークしていたのだから、向かい風の影響は想像以上に大きい。
久しぶりに走った高速道路の最低記録は、どうしても納得いかない。それは、ノズ・コレを熱くさせる。
「帰路がある。やってやろうじゃないか!」

燃費チャレンジ

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今度は、浜松ICに向かう。去年の10月に区間燃費32.6km/Lを記録したゲンのいいコースである。
あのときは東名が集中道路工事をしていたので、区間全体は50km/h規制となっていた。そこでスイートスポット(燃費の一番おいしい速度帯)を狙ったノンストップ走行が可能となったので、待望の30km/L台が生まれたのである。
今日は往路と違って、追風となる。遠州の空っ風が味方となって、懸命に後押ししているようだ。車間距離に注意しながら、前方大型トラックのかなり後方のエアポケット入り口をキープする。追風とエアポケットによる空気抵抗減少で、CAMPの瞬間燃費が跳ね上がっているのがわかる。アクセルワークは、瞬間燃費30km/L台をキープしながら、時折フューエルカットの繰り返しを多用しているが、40km/L台が頻繁に表示される。
CAMP表示では、区間燃費の数字更新直前には、これまでの最高の52km/Lが表示されたので、更新直後の33.4km/Lオーバーを確信した。

デジタル燃費計の表示画面

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CAMPの説明。
1番上の上段が、東名浜松西IC〜浜松IC区間のデータ表示である。
08.57/TIME/所要時間
10.4 /DISTANCE/区間燃費
00.3 /FUEL/燃料消費量
34.6 /COST/区間燃費
69.7 /SPEED/平均速度


このうち、平均速度は、本線以外のランプウェイ、料金所手前の減速も含まれる全体の平均の速度である。本線のみの平均速度を考えれば、これより10km/hばかり上回るはずだ。
最上段の「34.6km/L」は、燃料消費量「0.3L」に更新された直後に、STOPボタンを押して、計測を止めた値である。ちなみに第2段以下の平均燃費15km/L台は、冬のシルビィの実用燃費。CAMPは正直だ。

ガッッツポーズ!

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「やったぞ! ヴィッツで3リッターカーを達成した」
とうとう、シルビィが33.4km/Lを突破。


ところで誰が『3リッターカー』とネーミングしたのだろう。100kmを燃料3Lで走れるクルマ。すくなくとも日本人ではなさそうだ。日本式で燃費表示すれば、えらく半端な数字となるから、欧州人あたりだろう。
ヴィッツを購入してから、およそ9ヶ月だ。10・15モード燃費19.6km/Lのクルマを1.7倍の燃費にまで引っ張り挙げる。ノズ・コレは以前、レガシィ(1.8L Mi 4WD 4AT)を100km区間満タン法で21.1km/Lまで高めたのだから、充分、射程距離内にあると読んでいたのかもしれない。某HPで、ノーマル・ヴィッツは30.4km/Lをマークしているのを知ってから、俄然やる気がおこったのだろう。
しかし、たかが、10km区間でのこと。クルマ・走行区間・運転方法などの条件が揃えば、みなさんにとっても非現実的な数字ではない。

安堵感

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ノズ・コレは思う。
短区間で、0.3%の勾配を持つ片道での、大型トラックを追走した追風参考記録。
たかが34.6km/Lだ。インチキ走法だと笑うドライバーもいるだろう。
「要は走り方次第さ」


30年以上も昔になるが、自転車で200km/h挑戦の雑誌記事を読んだことがある。「ドミフォン・サイクル」とかいって、馬鹿デカイ大ギアでペダルをこぐ。ギア比がとてつもなく大きいので、理論的には可能とのこと。その自転車で、自動車に前を走ってもらい空気抵抗を極力減らして走ると、200km/hがでるのだという。
ガソリン車部門のギネス記録は、ハイブリッド車のインサイトによる36.33km/L。イギリスの海岸線の起伏に富んだコースを、5600km走りきった平均燃費である。
純血ガソリン車とはいえ、ノズ・コレの燃費参考記録は、ほんの瞬きくらいでしかないのだ。

冬のヴィッツ

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天竜川河川敷で、シルビィは足を休める。
あれから6日が過ぎたが、今日は遠州の空っ風もなく、穏やかな日である。
木々の小枝は、すこしも揺れてはいない。そのむこうでは、どこかの家族がサッカーを楽しんでいる。
休日というのにあたりにひと気がないのはなぜだろう。
冬の寒さのために戸外に出たがらないのか、どこかよそで面白いアトラクションが客足を誘ったためだろうか?
シルビィの外観は、どこでも走っているシルバーメタリックのヴィッツと何ら変わらない。しかし、驚くほど小食である。
その素顔は、向こうでスポーツをしている家族にもわからない。



むすび

ヴィッツで3リッターカー達成の実態を、ざっと説明すれば、こういった内容です。
いかがでしたか?
まえがきでも触れましたが、後日、2人乗車、ほぼ風力ゼロの晴天の気象条件下、同一コースで、34.0km/Lを記録しています。もうすこし手を加えてやれば、確実に、3リッターカーは突破しそうです。
こうしてヴィッツに燃費チューンを施して、燃費30km/Lの世界を知ったわけですが、そこは20km/L台とは違う空間のような気がします。そのときの気分は、セイリング・ハイとでもいいましょうか。
ノーマル・ヴィッツで30km/Lを叩き出すドライバーがいると思いますが、おそらく、とびっきり優れた感性の持ち主でしょう。頭の先から足のつま先まで、神経細胞びっしりという感じで。私は主に燃費チューンをして、3リッターカーを実現しました。よこしまな方法といわれれば、それまでです。


「ヴィッツ3リッターカー物語序章」は、自称フューエル・エコノミストのノズ・コレの燃費レポートです。あなたの燃費向上ライフのご参考になるでしょうか?
みなさんには、それぞれのクルマを持ち、おのおの運転スタイルが違います。ご自分の生活様式に合った快適カーライフを願うばかりです。ドライブは、まず、安全第一です。
  



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