ノズ・コレページ｜デュアド５＆５エコノミー

デュアド５＆５エコノミー （触媒塗料カタリーズを試してみた！！）

はじめに

ペイント・トルマリンを採用したデュアド４を公開すると、まもなくＨＰ「ジマンのストリーム」オーナーのジマンさんから、メールが入ってきました。 「ペイント・トルマリンより、もっと凄い塗料があるよ」 そういわれて紹介されたのが、「Ｅ．Ｅ．Ｅ．２００１」です。商品名「カタリーズ」といいます。 メール内容によると、豊田市の出光ＧＳのオイルショップ坂部で販売しているとのこと。翌週、浜松からヴィッツを走らせてカタリーズを２個購入。１往復の東名代が４０００円もかかるので、サイフと相談してまとめ買い（２個でも？）。 ＧＳの坂部所長からは、カタリーズ開発者の高木特殊工業社長の著書「田鼈（たがめ）のたわごと／産業廃棄物が世界を救う」まで頂きました。 触媒塗料カタリーズといえば、古電池再生のお話が１番に挙げられるでしょう。 動かなくなった電池カミソリの電池を取り出し、端から１ｃｍの位置に２ｍｍ幅で塗料を塗ってみたのです。乾燥後、もう１度、電池をセットしてみると、電池カミソリは見事に動いたといわれる。もちろん、ヒゲも充分、剃れた。 そんな不思議なパワーを秘めた塗料が、デュアドと組み合わされば―――。 期待は大きく膨らんでくるばかり。 カタリーズ開発者の高木社長は、「産業廃棄物の有効利用」を力説されています。その思想はゼロ・エミッションの考えにつながり、私はたいへん共感を覚えました。 ジマンさん。ＧＳの坂部所長。高木社長。 人とのつながりの大切さを再認識した、今回の新作です。

カタリーズ
	これが、触媒塗料Ｅ．Ｅ．Ｅ．２００１カタリーズです。直径３０ｍｍ×高さ５７ｍｍの小瓶に入っています。だいたいプラカラー容器大を連想してもらえば結構です。 開発者の高木社長談によると、鉱石、植物、動物の抽出エキスをミックスさせたモノとのこと。トルマリンも含まれます。 カタリーズを放置しておくと、塗料主成分と溶剤の２層に分かれてしまいますから、塗布時は充分、振って攪拌すること。 私は、マクドナルドハンバーガーのブレンドコーヒーについている攪拌棒を使いました（笑）。 デュアド１セット分塗布には、コレ１瓶＠２０００円で充分。
デュアド５材料準備
	エコ・トルマリンシート１ｍ×１ｍ＠４８００円。 上段左から、両面テープ、虫ヨラズ（ダイソー園芸コーナーに有り）×６袋、ハサミ大小、３ｍ用メジャー。各々＠１００円。 純ジルコニウム板ｔ０．２×４０×３００ｍｍ。３００ｍｍ定尺は、ニラコ入手で＠２万円以上します。ほとんどの人は、ここで断念ですね（笑）。 下段左から、結束バンド２００〜２５０ｍｍ。ニッパ。プライヤ。各々＠１００円。 ステンレス対応ハサミ＠５８００円。サインペン。ゼブラ「マッキー」がお勧め。マクドナルドハンバーガーセットに付いている、コーヒー攪拌棒（カタリーズのかき混ぜに使用）。 布テープ１巻。
ステンレス＆ジルコニウム
	ニラコから入手した金属板です。 左は、純ジルコニウム板ｔ０．２×２００×３００ｍｍ＠２万円（サイズが画像と一致しないゾ）。 右は、ステンレス鋼（ＳＵＳ３０４）。ｔ０．２×２００×３００ｍｍ＠２２００円。 チタンやジルコニウムは、高価な金属です。これとよく似た物理的特性をもつことにより、トルマリン反射材の性能を落とすことなく、安価で上がる金属を調査した結果、テストしてみようと思ったのが、ステンレス鋼というわけです。 熱伝導率は、元素の周期表４族の２金属とほぼ同じ０．０３９。しかし、密度（８．０３）と結晶構造（Ｆ．Ｃ．Ｃ．／面心立方格子）が違います。
銅板の切断と折り曲げ
	園芸用防虫銅板「虫ヨラズ」を袋から取り出すと、１枚６０ｃｍあります。これを中央で、バッサリ切断したモノを１２本、用意します。 １本を残して、１端を１０ｍｍ折り曲げ。 さらに１本残して、残らず両面テープを貼り付けておきます。 銅板の切断は、普通のハサミでＯＫ。 銅板の折り曲げは、三角定規を利用すると、きれいに仕上がります。
エコ・トルマリンシートの罫書き
	今回、作製のデュアド５は、エコ・トルマリンシート×１０層の予定です。 したがって使われるエコ・トルマリンシートの面積は、２８５×４００ｍｍとなります。これだけの面積をネット販売の切り売りで申し込めば、１５００〜２０００円くらいで収まると思います。 広げたエコ・トルマリンシートには、サインペン細字で、罫書きをしておきます。 次にロングハサミで切断。 戸外で、銅板に塗布したカタリーズを乾燥させる合間に、こちらの作業を並行して行います。
カタリーズ塗布・エコ天日干し
	充分、攪拌したカタリーズは、小筆にとって銅板の裏表に塗布します。 原則としてエコ・トルマリンシートを接触させる銅板面だけですから、１枚目の裏と１１枚目の表は、カタリーズを塗りません。 日数の過ぎて、発生エネルギーの減衰したエコ・トルマリンシート再生法に天日干しがあります。かくいう理由で、デュアド組み付け前にエコ・トルマリンシートを太陽光線に充分当てておきます。 このように、わずかな作業の違いが、大きな変化を生み出すのです（いや、期待しすぎかな？）。
塗布銅板＋エコ・トルマリ
	銅板に塗布したカタリーズを手で触ってみて、指にくっつかなければ乾燥完了です。 室内に持ち込んで、エコ・トルマリンシート貼り付け作業に入ります。 銅板に付いている両面テープのシールを剥がし、エコ・トルマリンシートを１枚ずつ貼り付けていきます。 積層した際、１番下の銅板の下面および１番上の銅板の上面は、カタリーズ塗布なしとなります。
銅板の積層作業
	デュアド５用素材１０枚を重ねると、こんな感じになります。 虫ヨラズの銅板は６枚使いますが、半分に切った１２枚目は、積層銅ベルトを固定する横ベルトになります。 横ベルトは、あらかじめ２０ｍｍほど直角に曲げておき、その角を積層ベルトに押し当てて、グルッと回り込んで締め上げます。このときの厚みはフリーの状態の１／２が目安。 横ベルトには布テープを貼って固定します。風水にならって、黄色を使ってみました。ご利益があるかな（笑）。
デュアド５装着
	デュアドシリーズでは自作グッズを巻く場所は、いつもココ。条件を一致させて、燃費向上率のテストをなるべく正確にさせるためです。 装着方法は、エコ・トルマリ＋銅板部のベルトを、所定のエアダクトにぐるりときつく締め上げます。 次に反射材の金属を、ベルト部に密着させて巻きつけます。このとき、銅板ベルト部が緩まないように充分、注意します。 最後に結束バンドで締め上げますが、引っ張る手の力には限界がありますから、プライヤで結束バンドのヒゲをつかんで引っ張りあげます。 手で力を加えてみてデュアド５が、エアダクト上をスルッと回転しないように。
デュアド５ＣＡＭＰ画面
	デュアド５装着後、１００ｋｍ燃費テストコースを走ってみました。 区間燃費は、２４．６ｋｍ／Ｌ。夏の盛りを過ぎたこと、今年（２００３年）は冷夏だったこともあって気温が上がらず、やや不満足な結果となりました。 高速燃費１２９．１ｋｍ区間（浜松〜岡崎ＩＣ往復コース）は、２８．６ｋｍ／Ｌと、これまた不満。 セイリングが楽しめる浜松西〜浜松ＩＣ間は、３６．５ｋｍ／Ｌ。ちなみに、この区間の自己最高は、デュアド・スパイラルによる３７．５ｋｍ／Ｌ（いずれもＣＡＭＰ表示）。
デュアド５エコノミー
	デュアドに大きく関わっているのが、反射材の選択。現在は、元素の周期表４族のチタンとジルコニウムとほぼ決定しています。 欠点は＠が高くなること。 そこで、４族とよく似た物性のステンレス鋼（ＳＵＳ３０４）を採用して、同時テストしてみました。 燃費向上率は、デュアド５の半分かやや上。 体感は、デュアド５の中低速トルクアップと比べて、やや物足りないドライブフィーリング。例えていうならば、ｃｏｋｅとダイエット・コカ・コーラの違いでしょうか？　かなり安くできるので、名づけて「デュアド５エコノミー」。 画像の金属上がジルコニウム。下がＳＵＳ３０４。

おわりに

今年２００３年は冷夏で、焦電効果のあるトルマリンには、とても絶好調の季節とはいえませんでした。 毎年１０月中旬に咲く、きんもくせいも４〜５日、開花時期が早かったようです。 異常気象に慣れていても、今年はヘンでしたね。 本稿作品の燃費テストもまだ未消化の部分がありますが、デュアド５は燃費向上にしても体感度にしても、これまでシリーズ中で最高レベルでしょう。 カタリーズは、別の応用も考えられます。 次回は、エネルギー源の素材を、放射線系に少し手を伸ばしてトライしてみたいと考えています。

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