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2021年早春に、浜松七福神めぐりを行いました。
画像は、七福神第三零場の半僧坊浜松別院「正福寺」の駐車場にて、タウンエースGL/1.5L/4ATの1ショット。
本稿を書いている9月上旬の時点でタウンエースの走行距離11万3千km余り。
JC08モード燃費12.2km/Lの商用車の実用燃費は、どのくらいだろうか?
ネット公開している筆者の考えは、できるだけノーマルな状態を残しておくこととしています。全国で活躍中の同じ車種のタウンエースと、実用燃費の比較がしやすいように、マイカーをかけ離れたマニアックな世界に追い込まないことを念頭に置いています。
タイヤは元のスチールホイルに合うバイアスタイヤ。ただし空気圧は、10%高め。
点火プラグは、NGK/DCPR7EA-9で、指定のまま。
燃費向上のためにイジッた箇所は、アーシング、ガソリン混合給油法と後付け自作燃費グッズ(吸気系・ラジエター系)かな?
最近はコロナ禍の影響で遠出をしなくなった分、平均燃費は若干、低め。就職している会社の都合上、常時、工具や資材を積んでいるのが一因ですが、それでも11km/L台をキープしています。 |
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本テーマ「ヘッドライトコート」の解説の都合で、時系列をくずし、ヘッドライトカバーの研磨作業直前の画像を割り込ませました。
画像の奥側の白いスズキスペーシアは、ワイフの愛車です。駐車場で2台横並びの側面から見比べると、最近になって気がつきました。
それは、タウンエースのヘッドライトのくすみというか黄ばみです。
本車は昨年12月に、最初のヘッドライトコーティングを行っています。業者さんに依頼すると、1万円くらい費用がかかりますが、自分で行えば、コーティングキット代2千円で済みます。
第1回目ヘッドライトコーティング実施に際して、ネット検索した結果、3M/クリアコーティング剤39173に決定。説明書に従い、きちんと下地処理を行い、かなり新車の時の輝きに近づいたと満足しました(詳細レポートは、燃費一番/燃費向上アルバムNo.372)。
感激したのは、半年前。やはりUV(紫外線)には勝てません。画像のように白く、くすみが進行していました。 |
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マイカーのヘッドライトコーティング第2回目の決意は固まったが、使用するヘッドライトコーティングキットは、どのメーカーの商品を使うか迷っていました。オートショップ店頭のヘッドライトコーティングキット類は、値段の高いのもあるし安いのもあるし、予備知識のない初心者では、本当に悩んでしまいます。
1度の経験を積んでの第2回目。
前回と同じ3M/クリアコーティング剤に関して、ネット上のユーザー書き込みを読むと、「半年で黄ばみ再発」とかあまり評価は芳しくありません。
引き続きネット検索をすると、
「耐久性が圧倒的に違う」
「x5倍耐久」
「高膜厚プロ仕様フルセット」
の謳い文句が、脳裏に刷り込まれた、CCI社ヘッドライトコートが残りました。
ネット販売サイトAmazonでは、@2,051円。
ヘッドライトコーティングキットを他社と比較して思ったことは、キットである以上、研磨剤、処理剤一揃いでトータル1,000円では、クリアコーティング能力に疑問を抱きます。
よって、2,000円とリーズナブルな価格帯にある本品に決定、注文することにしました。
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CCI社ヘッドライトコートのコーティングキットの入ったパッケージを写したのが、画像3。
その箱の表紙を開くと、両開きのカラフルな説明書になっています。
サラッと読んでみても、本製品を販売するCCI社のコーティング技術に、かなりの自信ありと感じ取ることができます。
現行市販車のヘッドライトカバーの素材は、ポリカーボネートがほとんど。しかし数年もたてば、黄ばみやくすみが出てきます。これはポリカーボネートが、熱や紫外線の化学作用によって変化したから。
画像のCCI社の説明を読むと、紫外線の影響を受けない「特殊UVカットポリマー」と謳っています。
画像右側では、CCI社の力説する圧倒的な耐久性の重要なポイント4つを明示。なるほど。わかりやすい。
パッケージの中には、ヘッドライトコートの作業キット一式+使用説明書入り。
もう一度じっくり読みます。
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クルマのメンテナンスを行う場合で長時間を要するときは、あらかじめ必要と思われる道具や材料を事前に揃えてから、作業スタートします。作業途中に使っている材料を切らしたとか、 あるモノが必要になったー。なんてことになったら、作業リズムが壊れます。集中力が切れてしまいます。なるべく集中した気持ちをキープするためには、それなりの工夫があるのです。
今回のヘッドライトコーティング作業で思いつくままに、必要な材料や用品を揃えたのが、画像5。
ヘッドライトコーティング作業を行うのは、使用するコーティングキットのメーカーが違うけれども、私は2回目。半年前に、スリーエム・ジャパンのヘッドライトコーティングを体験しているので、本日の作業ストーリーは、だいたい想像できます。
初回の作業のなごりで、研磨剤ピカール、百均から落ち落ちキング、精密研磨フィルム♯2000も参列しています(笑)。
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コーティング作業スタート!
まず、ヘッドライト及び周囲の汚れ、誇りをきれいに水で洗い流し、水気を取って乾燥させます。
次に、マスキングテープをヘッドライトの外周に貼ります。研磨作業中のボディへの傷つき防止が目的なので、必須作業です。
本製品には、マスキングテープが付属品に備えてありますが、とても足りません。
マスキングテープ貼りの重要ポイントは、
・なるべく幅広テープのほうがスピーディに処理できる。テープx2巻。
(貼り方の好みで、幅の細いテープの選択可)
・重ね貼りのときは、テープは下から上へ。逆にすると、水洗いで容易に剥がれる。
次作業では、研磨→水洗い→研磨→水洗いを繰り返すので、マスキングテープは、めくれ面が無いようにしっかりと貼り付けておきます。さもなくば水洗いの時にマスキングテープ、めくれっち!
の悲劇が待ち構えています。
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ヘッドライトカバーの黄ばみをなくすには、カバー表面の変質した黄ばみ層を削り取ればよいのです。ただし経年劣化で細かくひび割れしたものをなくすことは物理的に無理。
黄ばみ層の研磨除去作業は、最初は目の粗いペーパーなどを使い、段階的に目の細かいフィルムペーパーに変えていきます。
ペーパーで研磨→水洗い→研磨→水洗いを繰り返します。
研磨作業では黄ばんだ研磨粉で濁った水が現れます。水洗いをしてリトライ。それを繰り返すと、黄色がなくなり白色に変わったあたりで、黄ばみ除去作業は終了。
研磨の仕上げ作業にシフトします。
さて画像の説明。
研磨剤ピカールの原液を落ち落ちキングのスポンジに含ませ、均等な力でカバー表面を滑らかにつなぐようにゴシリゴシリ。右側ヘッドライト用と左側ヘッドライト用に、2個の落ち落ちキングを使い切りました。
ヨレたスポンジ状態の落ち落ちキング君、ありがとう。
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ヘッドライトカバーの黄ばみ除去にはCCI社ヘッドライトコートのキットに、白い容器に入ったヘッドライトクリーナーが付属にあります。これを同じく付属のクロスに含ませて拭きながら黄ばみ層を除去します。
しかし黄ばみやくすみ具合が進行して、白濁した曇りがあるような重症なら、プラスαの研磨が必要でしょう。
私は、研磨剤ピカール+落ち落ちV(ダイソー100円プラザ)の2本立てでヘッドライトカバーの黄ばみを攻略しました。
研磨作業の仕上げです。
このとき黄色がかった研磨水は白色に変わったのが、荒から仕上げの切り替え時期と判断できます。
仕上げには、初回ヘッドライトコーティング時に購入した♯2000精密研磨フィルムを使用。画像のように台座にフィルムを巻いてゴシゴシ。ならぬサラサラと手際よくヘッドライトカバーを滑らか面に仕上げます。
時折、水洗いすると、水膜が形成されたカバー面が驚くほどクリアになっていることに気づきます(笑)。
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2液混合型のコーティング |
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研磨作業を終えたら、洗浄となります。
水洗いで済ますのもよいけれども、一応、脱脂の目的を織り込んで家庭用中性洗剤で泡立たせ、のちに水洗い、乾燥となります。
CCI社クリアコートのコーティング剤は、2液混合型。作業現場でミックスして作る2液型は、なんとなく効果抜群のイメージがあります。A液とB液を混ぜるのは、接着剤や水中ボンドで経験済み。そうか、これまで、似たような生活用品を使ったことがあったなぁ。と回想。
コーティング作業に戻ります。
本製品のB液の入った赤色の容器に、注射器でA液を注入。
この容器を5回以上、シェイク。
空のA液注射器で、A+B液を2cc吸い上げ、塗布用スポンジに落とします。
そのスポンンジで、ヘッドライト上部から全体へ均一に塗布します。
塗布直後は、青みがかったクリアな塗膜ですが、3〜5分間、乾燥させて、もう一度塗布してヘッドライトカバーの塗膜を厚くさせます。
画像の作業をしてきたのは、午後の作業スタートの遅れが響いて、午後5時でした。
ここまできたら、もはややり切るしかありません。
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CCI社コーティングの出来栄え |
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CCI社クリアコートを使ったヘッドライトコーティング作業を終了したのは、周りがほの暗くなりかけた午後6時でした。9月上旬の曇天のなかの作業で、湿度などの不安材料がありましたが、とにかく終わりました。
取り扱い説明書の『重ね塗り』は、「気温10℃以下では、約10分間乾燥させてください」と記載。残暑厳しき9月では、作業当日、曇天の空を見上げながらの作業で、5分間で乾燥していました。
乾燥すると、塗布直後の青みは消え、ヘッドライトカバーは黒味がかったクリア。
画像は、そのときの1ショットです。
前日までの黄ばんでくすんでいたヘッドライトは、見事に透明感が再生しました。
CCI社コーティングの出来栄えは、いかがでしょうか?
インスタ映えまではいかなくとも、インスタ萎えはしていません。
その夜、クルマメンテナンスの課題の一つを終わりホッとしながらネットサーフィンしていると、「極上仕上げ」のCCI社ヘッドライトコート剤を見つけました。これは、半年後のコーティング作業のお楽しみに収めておきます。
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【付録1】浜北緑花木センター |
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JAとぴあ浜松が浜松市浜北区に、植木やお花のテーマパークを設けています。
「浜北営農緑花木センター」(はまきたえいのうりょっかぼくせんたー)が正式名称ですが、ファーマーズマーケット、植木神社、回遊式日本庭園「百景園」が同じ施設内に設けられ、休日平日を問わず、市民のお出かけの場として、広く親しまれています。
画像は、駐車場から緑花木センター正門を撮ったものです。
正面通路を通れば北側に、植木神社、百景園(【付録3参照】)、地元特産品がお安く買い物ができるファーマーズマーケットに植木会館。通路反対側には、ふれあい広場、レストラン、イベント広場があります。
アーケード(屋根付きの街路)を通り抜けると、広々としたメイン会場「植木展示即売場」が視界いっぱいに跳びこんできます。
温室体験教室「グリーンハウス夢花館」と花物促成展示場、盆栽展示場は向かって左手。庭石とうろうは向かって右手です。
場所;静岡県浜松市浜北区新原6677
アクセス;遠州小林駅出口から徒歩約13分。
東名浜松ICからクルマで20分。
新東名浜松浜北ICからクルマで10分。
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【付録2】植木神社 |
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神社仏閣のパワースポットめぐりを趣味とする私が、本センターに設けられた植木神社に参拝するのは、何の抵抗も違和感もありませんでした。むしろ神社の御祭神に引き付けられました。
神社入り口の立て看板には、延命長寿、縁結び、厄除けの神「伊邪那岐大神」(いざなぎのおおかみ)「伊邪那美大神」(いざなみのおおかみ)と木の神「久久能智大神」(くくのちのおおかみ)が御祭神として祀られていると記されています。
つまり先のお二方の大神は、古事記による日本最古最初の神さまです。熊野本宮大社や多賀大社の御祭神となれば、緑花木センターに立ち寄ったときに、決して参拝をスルーパスすることはできないのです(笑)。
この地域は、江戸時代末期から桑苗をはじめとする各種苗木植木の生産が始まり、地域の産業発展の基盤となった歴史があります。緑を生活の友と愛する地域の人々の交通安全、産業繁栄を祈念する目的で、近江国の多賀大社を迎え、木の神ククノチ(久久能智大神)とともに合祀したのが、植木神社建立の由来とされます。
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【付録3】百景園 |
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日本庭園に興味のある読者なら一度は行ってみたいのが、足立美術館の庭園ですね。先に就職していた会社のメンテナンス業の責任職から解放され、自由時間がとれたら2泊3日のロングドライブで島根県まで行ってみようと、私は考えていました。
しかし新型コロナ禍であえなくボツ。
龍潭寺をはじめ、遠州地方に点在する小堀遠州作の日本庭園、それはそれで見ごたえのある名園なので、訪れるたびに満足しています。が、ここ浜北営農緑花木センター内の日本庭園「百景園」は、十二分に散策のひとときをあじわうことができます。
約4,000平方メートル(1,200坪)の回遊式日本庭園で、庭園木、庭石、池など、四季折々の表情を鑑賞できます。
回遊式だから、いろいろな方向やアングルから、植木や庭石の調和を堪能できますが、それは庭師職人さんの園庭技術の結晶の成果といえるでしょう。築山の裏手が、植木神社の奥宮にあたるように、緑花木センター敷地のレイアウトになっています。
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【付録4】サンガリアのラムネ |
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緑花木センターへデジカメ撮影で訪れたのは、9月上旬の残暑厳しきころ。
ファーマーズマーケットと屋根伝いの植木会館の売店の冷蔵ケースで見つけたのが、昭和の夏の定番といえる「ラムネ」(清涼飲料)。
ラムネの語源は、レモネード。
ラムネはサイダーと混同されやすいが、その違いは? 「玉詰めびん」とレモネードの中身の組み合わせ、それがラムネと定義されます。
ラムネの魅力といえば、映画「禁断の惑星」のロボットのシルエットに似た、くびれた肉厚びんに封入されたガラス玉、飲むときに押し込み用具(玉押し)で、玉をびん内に押し込むことと、喉カラカラで一気に飲み干したいが、びんを水平以上に傾けるとガラス玉が邪魔をするもどかしさ。それが憎めなくて妙に心許してしまうところ……。かな?
1950年代のピーク時に2,300社あった製造会社が2019年時点で37社に超激減。コロナ禍の追い討ちで絶滅寸前です。
画像は、さきの売店で買ってきたばかりの令和バージョンのラムネ。製造メーカーはサンガリア。@100円。
手にした新容器には、希望の光のような木漏れ日が射していました。
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